彼の自分勝手なところが見えてきて…
人生で初めて彼氏ができて、最初はとてもウキウキだった私。ところが、彼を大学時代からの親友に会わせると、彼は「親友ちゃんって美人だね!」と言い、それからは私を嫉妬させるためなのか、毎日のように私の親友と連絡を取るように。
しかし一方で、私が男友だちと連絡を取っていると、彼は「今すぐブロックしろ!この浮気女が!」と怒鳴りつけてきて……。まさか彼がこんな人だとは思っていなかったので、私は「こんなに自分勝手な人と付き合い続けるのは無理かも」と思うようになりました。
そんなある日、冷静になった彼が「この間は嫉妬して悪かった」「仲直りのために最高のデートプランを考えたから」と謝ってきたのです。私は仕方なく許すことにして、彼とデートに出かけました。
そして、彼のリードでおしゃれなカフェへと向かっていた私たち。すると……その道中で、歩道橋の階段から人が転がり落ちていくのが見えたのです!「た、大変!」私たちの周りには通行人が誰もおらず、私はとっさに走り出して助けにいきました。
駆け寄ると、歩道橋の下で男性がうずくまっています。話しかけると意識はあるものの、痛みで動けない様子。私はすぐに携帯を取り出し、救急車を呼ぼうとしたのですが……。
困っている人を助けることが浮気!?
バッ!と誰かに携帯を取り上げられたのです。後ろを振り返ると、彼が携帯を持ってこちらをにらみつけていました。何が起きたのか理解できず私が困惑していると、彼が「お前は俺よりもイケメンが大事なのか!?」と怒鳴ってきました。
戸惑いながらも、そんなことを気にしている場合ではなく、早く救急車を呼ばなきゃ!と焦る私。ところが、彼は一向に携帯を返してくれません。すると、今度は「お前は俺とこいつのどっちをとるんだ!?」「今、お前は俺とデート中なんだぞ!?他の男に構うなんて浮気女め!」と言うのです。
「ケガしている人を見て見ぬふりしろって言うの!?デート中だろうがなんだろうが、助けるに決まってるでしょ!」と言い返すと、彼は私の言葉を遮って「彼氏がいるのに他の男の手助けをするなんて、そんなの浮気だ!もういい!浮気女とは別れる!」と私の携帯を投げ捨て、走ってどこかに行ってしまいました。
これまでのこともあり、彼の行動に驚くというよりは、内心「どんな神経しているの?やっぱりやばい人だった……」という気持ちでした。それから私は急いで救急車を呼び、男性に付き添うことに。幸いにも男性のケガは軽く、何日か入院はするものの、すぐに退院できるとのことでホッとしました。
1カ月後に元カレから着信が
こうして別れることになった私たち。その後、タイミングを見計らって元カレと半同棲していた部屋に戻り、自分の荷物を持ち出して、私名義で借りていた部屋に持ち帰りました。その後は元カレとは連絡を一切取らず、平穏に暮らしていたのですが……。
破局から1カ月後の週末、朝起きて携帯を見ると、元カレから30件以上の着信が入っていたのです。「今さらなんなの?」とあきれて、元カレの番号を着信拒否しようとしたそのとき、再び元カレから着信が! 私は間違えて通話ボタンを押してしまいました。
すると、電話口から聞こえてきたのは「助けてくれぇぇ……」と絞り出すような声。「何の用!?さようなら!」と突き放すと、元カレは「ま、待って!今俺、40度以上の熱があってさぁ……ごほっごほっ」と、つらそうにしています。
元カレは続けて「俺の実家って遠いだろ?だから家族に来てもらうわけにもいかないし……看病しにきてくれない?同僚は今みんな社員旅行に行ってるし、友だちもみんな用事があるみたいで、俺にはお前しかいないんだよぉ……」と言います。
自業自得でしょ!
他に助けてくれる人がいないからという理由で、私に電話してきた元カレ。私はそれならばと反論することに。
「それは無理ね。今あなたを助けに行ったら浮気になっちゃうもの」
「え?」と話が呑み込めていない元カレに、あのとき言われた言葉を、そっくりそのまま返してあげることにしました。「私、彼氏がいるの」「彼氏がいる人間は、他の男性を手助けしちゃいけないのよね?」「あなたがそう言ったんでしょ?」
「え……?彼氏がいるの?」と驚くばかりで、何も言い返せない元カレ。実は私、あのとき助けた男性とお付き合いを始めたのです。この電話を最後に、元カレとはきっぱり縁を切った私。後日、元カレと共通の知人に話を聞いたところ、あのあと元カレから電話がかかってきて、その知人が元カレの家まで看病に行ってくれたそうです。
元カレと違って、彼はやさしくてとても気づかいのできるステキな男性です。もし今の彼氏と付き合っていなかったとしても、あんなひどい仕打ちをした元カレのことを助けにいこうとは思いません。とはいえ、今の彼と付き合ったことで元カレにバチーン!と言い返すことができたので、とてもすっきりしました。
その後の私はというとあれから5年が経ち、結婚しました! 彼は毎日「今日も頑張ったね」と、ほほえみかけてくれる素敵なパートナーです。あのとき、元カレの言いなりにならずに、彼のことを助けてよかったと心の底から思います。これからもこの毎日を大切にしたいと思います!
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