命令ばかりの父に、幼馴染の娘が……
ある日、わが家と家族ぐるみで仲良くしていた幼馴染Aちゃんから、3歳の娘を連れて帰省するという連絡が。そこで私は、Aちゃんの娘と息子たちの顔合わせもかねて、Aちゃんを実家へ招きみんなで集まることにしました。普段は亭主関白な父ですが、Aちゃんの娘にはすっかりメロメロの様子。
昼食の時間になり、父はいつものように母や私に「醤油」、「皿」と望むものをとってくるように指示し始めました。すると、その姿を見たAちゃんの娘が「ねぇ、どうしておじちゃんは自分で動かないの?」とひと言。さらにAちゃんも「そうだよ、昔はすごく良いパパってかんじだったのに!」とガツンと言ってくれたのです。2人の言葉に、母と私は内心「よく言ってくれた!」と心の中で拍手!
Aちゃん親子の言葉が響いたのか、父はその日を境に昔のようにやさしくなりました。母もビックリした様子で、「Aちゃんたちのおかげだね」とよろこんでいます。それからは、息子たちが父をおそれることもなくなりました。今の父は、孫にとても好かれるやさしいおじいちゃんです。
著者:田中里奈/20代女性・パート。20歳で結婚・出産を経験し、現在はアラサーの小学生ママ。現在は飲食店でパートをしながら、自宅で子育てコラムなどを執筆中。とにかくゲーマーで、夜な夜なゲームをしている。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています