やっと採用してもらえた矢先の欠勤
私の前職は美容師でしたが、引っ越しに伴い前の職場を辞めて、新しい職場を探さなければいけなくなりました。しかしなかなか見つからず、別の業種に転職しようかと悩んでいましたが、何とか美容室に採用してもらえたのです。
オーナーは私の次女、三女と同じくらいの年ごろのお子さんがいるパパで、子どもの病気に関しても理解があるように見えました。しかし、初出勤したその翌日……。長女が溶連菌感染症にかかり、欠勤しなければいけなくなったのです。
病児保育に頼り出勤するも
長女の溶連菌感染症を引き金に、子どもたちが入れ替わりで高熱を出すようになりました。さすがに毎回休んではいられないため、病児保育を利用していましたが、リサーチ不足でどうしても預けられない日が出てきてしまい、その旨をオーナーに連絡しました。
すると、オーナーから「笑っていると免疫力が上がるんだよ。うちはみんな笑顔だから、子どもも風邪を引かないよ」と言われ、モヤモヤした気分に……。
退職を決意!
そんななか、今度は次女がRSウイルス感染症にかかり、高熱とひどい咳が続き、医師から「このまま症状が良くならなければ、入院も視野に入れなければいけない」と告げられました。
私は、オーナーに今後の出勤について相談しなければと、すぐに連絡しました。しかし、入院の一歩手前という状況を話しても大げさだと思われたのか、笑いながら「今、家族と出かけているから」と、早々に話を切り上げられてしまったのです。
後日、次女の体調が芳しくないため、オーナーに退職したいと伝えると、「看病といっても寝ているのを見ているだけでしょ? 働いて技術を身に着けたほうがいいんじゃない?」と言われ、入院直前の娘を預けてまで働くことはしたくないと思い、退職の意思は固いことを告げ、円満とはいきませんでしたがオーナーから了承を得て、2カ月という短い期間で職場を去ることになりました。
看病が子どもの寝顔を見ているだけ、と言われたことはショックでしたが、私にも少し説明不足だった部分があったのかもしれません。同じ子育て中の親同士であっても、環境や状況が違えば考え方が異なるのは仕方ないのかな、と今では思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:なかさおり/30代女性・主婦。2017年生まれの長女、2018年生まれの次女、2022年生まれの3女のママ。長女は高機能自閉症、次女は発達障害グレーゾーン。発達障害の子どもの育児経験などを執筆中。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています