Aちゃんママとランチへ行くように
わが家の1人目である娘が幼稚園に入園した6年前。送迎時に子ども同士が仲のよかったAちゃんママと知り合った私。年齢も出身も近く共通点が多かったことから自然と仲良くなり、子どもたちが幼稚園へ行っている間にランチをしたりするようになりました。
2月になったころ、Aちゃんママからのランチのお誘いが急に増えてきました。今までは月に2回程度だったのが、週に2回ほど誘われるように……。毎回行くことはできませんでしたが、予定が空いているときは行くようにしていました。
お店選びは毎回Aちゃんママ。ファミレスへ行くことが多かったのですが、このころからおしゃれなカフェやレストランになりました……。そしてある日、会計のときにAちゃんママがレジで、「会計は一緒」と言ったのです。「いつも個別会計だったのに?」と私はモヤモヤしてしまいました。
レシートを見せてくれない!
お店の外へ出てレシートを見せてもらおうとすると、「私さんは〇〇〇円ね!」と告げられました。自分の支払う金額をちゃんと覚えていなかったことやAちゃんママへの信用もあり、言われた金額を支払った私。ただ、そんなことが何回か続いたため、私はAちゃんママを少し疑うように。そして私は自分が食べた料理の金額をメモすることにしたのです。するとあることに気が付きました……。
毎回自分が食べた物よりも数百円ほど多く払わされているのです。
1回は少額でも回数を重ねるとまとまった額に……。仲良くしていただけに、気がついたときにはとてもショックでした。私の管理不足もあったのでAちゃんママを問い詰めることはしませんでしたが、お付き合いを続けることはなくなりました。
その後Aちゃん親子は進級のタイミングで引っ越しをし、転園して行きました。どのような理由で金額を多く伝えてきたのかはわからないままになってしまいました。今後は親しくなった人でもお金のことは自分でしっかりと管理しなくてはいけないと、勉強になった出来事でした。
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イラスト/ぽん子
著者:高山ななみ
10歳、8歳、5歳、3歳の4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。