朝から晩までわが家に居座り、食事も三食ばっちり食べる義母。料理の味からおやつ、暇つぶしの雑誌に至るまで、私にとやかく言っては仕事を言いつけるため、私は在宅ワークに集中できず、困り果てていました。
義母に「訪問は夫のいる週末だけにしてほしい」と頼みましたが、聞く耳持たず。憧れのタワマンに息子が越したのに、その生活を体験すらさせてくれないのかと、まるで私が意地悪をしているかのような口ぶりをしてくる始末。
しかも在宅ワークを完全に見下しており……。私がしているのは小遣い稼ぎで、家賃から何から支払っているのは息子である夫だと信じて疑いません。夫に不自由ない生活をさせてもらっているのだから、その恩を自分に返すべきだと義母は主張していました。
義母と夫に追い詰められる私
義母の毎日訪問は、1カ月たっても収まりませんでした。それどころか、義母の要求は日に日にエスカレート。事前に家を空ける日を教えても関係なくやってきて、今すぐ帰ってこいと命令してくるのです。
夫にもお願いして、義母と話をつけてもらう約束でしたが、何も伝えていないようでした。それどころか、私にはほとんど稼ぎがないとうそを伝えているようで、義母は「ほぼニートの分際で偉そうに自分に指図をするな」とますます勢いを強めていきました。さらに「大黒柱の息子が家に来ていいと言っているんだから、あなたはそれに従いなさい……」とまで。夫は義母に「家に来るな」 ではなく、「家に来て」 と言っていたのでしょうか。
多分夫は母親に逆らえないがためにそう言っていたのでしょうが、私にはとてもショックでした。一応義母には、夫の言っていることは「事実ではない」と伝えましたが、息子は自分にうそはつかないと案の定信じてはもらえませんでした。そしてその数週間後には、私は家を追い出されることになるのです。
我慢の限界!事実を突きつけた結果…
義母から家を追い出された私は、ホテルで暮らしていました。心配するふりをして連絡をしてくる義母。我慢の限界になった私は、家を出る時点で離婚を決意しており、その後義母に事実を突きつけることにしました。
「寄生虫の嫁がいなくなってすっきり!」
「これからは息子のお金で悠々自適に暮らすわ♡」
のんきに喜んでいる義母へ尋ねてやりました。
「夫の預金残高、見ました?」
そもそもどうして、夫に金銭的余裕があると思っているのでしょう。タワマンに引っ越したのも、義母への誕生日プレゼントが豪華になったのも、すべて私と結婚してからです。私とただ結婚したからって、急に稼ぎが良くなるはずはありません。それなのに、どうして疑問に思わなかったのでしょう。
そこで私は、夫の稼ぎが同年代の会社員より下であること、通帳にはほとんど残高がなく、タワマンの家賃も私が出していたことを暴露しました。しかしいつもどおりスルーする義母。このとき離婚も勧めてきましたから、素直に同意しました。言われなくても、するつもりでいましたけれど。
ところがこの後、事態が急変。私が家を出ることになり、離婚にも同意していると聞いた夫が、義母に激怒したのです。それはそうでしょう。生活のほとんどをまかなっていたのは、私の稼ぎなのですから。私を失うことは、生きていけなくなるのと同じなのです。夫からようやく真実を聞き、私に家に戻るよう言ってくる義母ですが、今さら手のひらを返されたってもう遅かったのです。
悠々自適に暮らすとは…?
しつこく家に戻るよう連絡してくる義母でしたが、私にはまったくその気がありませんでした。今回の一件で、夫にもすっかり愛想をつかすことになりましたから。実母に注意もできなければ、パートナーである私の味方にもなってくれない。そんな夫に幻滅しました。
義母は、私が戻らなかったら一生恨むと夫に言われたそうです。義父に先立たれ、ひとり息子にそっぽを向かれたら生きていくことができない、助けてほしいと泣きついてきた義母ですが、私は彼女を許すことはできませんでした。
弁護士を立て離婚が成立した後も、なんだかんだ連絡をしてきた義母ですが、私は連絡先をブロック。夫の今の生活も、よく知りません。タワマンから実家へ越し、自分を不幸にした母親を恨み、こき使っているという話は風の便りに聞きました。私は二度と関わるつもりがありませんから、彼らのことをもうそれ以上知ろうとすることはないでしょう。
今は自分の新しい生活を満喫すべく、好きなことを楽しみ、ゆっくり新しい幸せを探していこうと思います。
義父を亡くし、息子だけが頼りという義母の気持ちもわからなくはないですが、結婚した2人の夫婦の家に連日訪れるのは、妻にとってはかなり負担のあることのはず。しかも家で仕事をしているワケですから、1日中ずっと気が抜けませんよね。それに夫が味方になってくれなかったのはとてもつらかったでしょう。見栄を張っても嘘はバレるもの。夫には嘘や見栄を張ったことで、自分にとって大切なものを逃したのだと気づいてもらい、反省してもらいたいですね。