筆者はとくに不妊原因が見つからないにも関わらず、約2年間妊娠しませんでした。そこで、医師から夫の不妊検査をすすめられました。不妊原因は男性側にもあることを知った、私の体験談をお伝えします。
タイミング指導を受けたが妊娠しない
私は妊活をはじめて1年後くらいに産婦人科を受診。超音波検査で排卵の時期を予測してもらい、タイミングの指導を受けました。私の生理周期は規則正しく、排卵も問題なく起こっています。タイミングさえ合えば妊娠すると思っていたのですが、半年が経過しても妊娠しません。
上司や友人、親族らは「子どもはまだ?」と言ってきます。妊娠したくてもできない……。まわりの言葉に強いストレスを感じたものです。
医師からすすめられたのは「精液検査」
タイミング指導を受けても妊娠しない状況に、医師から夫の「精液検査」をすすめられました。医師に言われて初めて知ったのですが、不妊原因は男性側にあることも多いのだとか。どちらに原因があるのかは検査をしないと分からないことです。医師から円形の容器を渡され、自宅で精液を取って産婦人科に持ってくるように説明を受けました。
容器を受け取った夫は、不安そうな顔をしていました。しかし妊娠を希望する以上、検査はしておいたほうがいいのはたしかです。
夫婦で不妊に向き合うこと
精液検査の結果は「精子量が少なく、動きが鈍いので自然妊娠は難しい。妊娠するには顕微授精が必要」というものでした。結果を聞いた私はショックで頭のなかが真っ白に……。
この結果に夫はどう感じるのだろうか。不妊治療に積極的になってくれるか心配で、言えないままときを過ごしてしまいました。ところが妊活をして2年が経とうとしていたころ、まさかの妊娠が判明したのです。自然妊娠できないと思っていただけに信じられませんでした。
不妊は女性側だけの問題ではありません。男性側も積極的に検査受ける必要があると感じました。私は運よく妊娠できましたが、決してひとりだけで解決できるものではありませんでした。夫婦で不妊に向き合う必要性を知った体験でした。(TEXT:ママライター田中由惟)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。