電車が運転見合わせ!暴れる娘に焦る私
用事を済ませ、家へ帰ろうと駅へ向かいました。すると数分前に事故があり、電車が運転を見合わせているとアナウンスが聞こえてきたのです。事故発生直後だったようで、電車がいつ運行再開するのかわからない状況。
私はとりあえず、ホームで運行の再開を待つ行列に並びました。ところが並んでいると、娘がそわそわ。そしてベビーカーの上で「抱っこ! 抱っこー!」と叫びました。私は抱っこしたのですが、しばらくしてベビーカーに乗せようとすると大暴れ。仕方なくずっと抱っこをすることに……。
抱っこ中も、周りをキョロキョロ見回して抱っこから下りたがったり、おなかが空いたようで泣き始めたりする娘。私はなんとかあやしながら「早く電車来てー!」と心の中で思っていました。
救世主!?若い男性が近づいてきて…
ホームで隣に並んでいたのは、20代であろう男性グループ3人。みんなスマホを見ながらワイワイおしゃべりをしている様子でしたが、しばらくして男性の1人が「これよかったら」と、未開封のタバコを箱ごと差し出してきたのです。
私は心の中で「私はタバコ吸わないけど!? 吸える状況でもないし! まして赤ちゃん連れなんですけど……どういう意味!?」と混乱していました。驚く私に男性は「振ったら音がするから、喜ぶかなと思って」と……。
私はその瞬間、焦りや不安から解放され、スッとラクになりました。娘はまだ何でも口に入れてしまうことがあるので、タバコは受け取りませんでしたが、私は男性に何度もお礼を言いました。
タバコを渡すなんて発想は驚きましたが、男性は暴れる娘の対応にひとりあたふたしている私を見て「自分にできることはないか」と考えた結果、行動に移してくれたのだと思います。その方の行動がとてもうれしく、心から救われました。
※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通る物)のものは誤飲するおそれがあるため、赤ちゃんに渡さないように注意してください。飲み込むと危険なので、お子さんの手の届かない場所へ保管しましょう。
※赤ちゃんの誤飲事故のうち、圧倒的に多いのがタバコの誤飲で、消費者庁の調査によると、特に1歳前後の子どもで多く発生しています。タバコを吸う家庭では、タバコや灰皿を赤ちゃんの手の届かない場所に置くのはもちろんのこと、灰皿に吸殻をためない、ジュースの空き缶を灰皿代わりに使わないといった注意が必要です。
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イラスト/ミロチ
著者:海原えめ
6歳息子と1歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。