自分で自分を窮屈にさせていた私
長女が幼稚園年中のころのことです。私は生真面目なところがあり、毎日掃除機をかけないと、毎日食事は4品作らないと、長女は何時間寝かせないと、長女のテレビは1時間までにしないと……など自分の中で勝手にルールを作っていました。それが崩れるとイライラし、長女に強く当たってしまうこともありました。
ある平日の夕方、アクアビーズ遊びをしていたときです。最初はうまくいっていたのですが、途中で台に長女の手が当たりビーズが全部ズレてしまいました。そこで長女は泣いてしまい、なかなか機嫌が戻らず……。最初は慰めていたのですが、私はだんだん夕飯を作る時間が短くなっていくのが気になり始めました。
そうなると、私は機嫌が戻らない長女にイライラし、「もういいでしょ。また作ればいいんだから」と強めの口調で言うと、長女は余計に機嫌が悪くなる、という悪循環に……。
ハッとさせられた先輩の言葉
翌日、そんな長女との話を職場の先輩に聞いてもらうと、「気持ちはわかるよー。でも『~すべき』ってところがあるよね。たまには夕飯手抜きで長女ちゃんと目一杯遊んであげるのもいいかもよ」と言われました。
それを聞いて、自分が恥ずかしくなりました。夕飯を作る時間が短くなるのが気になって、泣いている長女をおざなりにしている自分。4品作るべき、という私の勝手なルールが自分を窮屈にさせ、心に余裕がなくなっていたのだなと思いました。
あのときの長女は、ビーズがずれたことに泣いていたのはもちろん、私が長女に寄り添い切れていなかったのをわかっていたのだと思います。反省した私は、今では子ども優先で考えることを心がけて過ごしています。
著者:石井ゆうき/女性・主婦。9歳と2歳の姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)