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「男の料理は女々しい」「安月給の埋め合わせ?」料理上手な夫を見下すママ友→夫の正体を知ると…?

マンションを買って、都心のとある地域に引っ越してきました。子育て世代のファミリーが多く暮らすこの街は公園も多く、生活しているうちにたくさんのママ友ができました。

今日はママ友と、いつもの公園で4月生まれの誕生日会をする予定です。みんなでお料理やお菓子を持ち寄って、青空パーティーがスタートしたのですがーー。

招かれざるママ友

「あらぁ~。なにしてるの~?」
「小さなマンションの方々の集まり?」

 

よりによって、一番会いたくないコンビに会ってしまいました。この2人・マキさんとユリさんは、私が住むマンションの隣にそびえ立つ、この周辺では一番高級だと話題になっているタワマンの住人で、いつも私たちのことを見下してくるコンビです。


子ども同士の年齢が近いからか行動範囲がかぶりやすく、今回のように何かと顔を合わせてしまいます。そのたびに「小さなマンションの人」「一般の人」と、言いたい放題。

 

そんなふうに見下すくせに「せっかくだから♪」と言って空いているスペースに座り、パーティーに参加したのです。

 

失礼すぎる発言

卵焼きやからあげ、タコやカニの形に切られたウィンナーなど、子どもたちに人気のおかずには「まるで運動会ねw」とケチをつけ、サンドイッチやおにぎりも「庶民っぽ〜い!」とバカにします。


このままでは雰囲気が悪くなると思い、私はお土産用に持ってきた手作りクッキーを差し出しました。「夫が焼いたクッキーです。どうぞ」と言うと、2人は大笑い。「男が料理とか、女々しくて無理~!」「おたくの旦那さん、無職で暇なの? それとも、安月給の埋め合わせで家事してるのかしらw」なんて言われてしまいました。


さすがにこんなに酷いことを言われて、許せるわけはありません。「うちの夫は、シェフであり料理研究家として働いていますよ?」私はたまらず反撃してしまいました。

 

すると、料理研究家なんて名乗れば誰だってできる仕事だと、さらにバカにしてきたのです。

 

うちの夫、知らない?

仕方がないので、私はとあるホームページを開いてマキさんとユリさんに見せました。「うちの夫、あなたたちがお気に入りのカフェのシェフだけど知らないかな?」そう言うと、画面を見ていた2人はかなり動揺しているように見えました。

 

「庶民には行けないでしょ」と言って、マキさんとユリさんが夫の店に足繁く通っているのは知っています。夫の料理研究家のSNSアカウントもフォローしているとのこと。


マキさんとユリさんは「彼が作ったのなら、ありがたくいただく!」とクッキーが入った袋に手をのばしました。みすみす渡すのは悔しかったのですが、この場を納めるには致し方ありません。

手のひら返し

それ以来2人の態度はころっと変わりました。どうやら2人は、夫のSNSアカウントに熱心なコメントを寄せるほどのファンだったのです。スタンプで顔を隠しているけれど、アイコンの写真を見てすぐにわかりました。


月1万円台で満腹になるメニューや、残り物のアレンジメニューを知りたい、と熱烈リクエストをしているのも発見。聞くところによると、無理にタワマンを買ったので生活がかなりカツカツなのだとか……。

 

見栄もすべて捨てて、夫に会いたいと相談されましたが、そんな願いを叶えてあげる筋合いはありません。これからも別の世界を生きる人同士、適切な距離を置いて生活するつもりです。

 

 

住んでいる場所で人をランクづけするような人とは、友だちになれませんね。職業や経歴など、人にはさまざまな背景がありますが、その人の本質を見て付き合いたいものです。

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