自分が良い子か確認するように
悪い子と私が呟いてから、娘はなにかと自分のおこないが「良い子」なのか「悪い子」なのか確認してくるようになりました。
例えば、歯磨きをする際に口を大きく開けてきて「私、良い子?」と訊き、靴下を履かせる際に素直に座って足を出して「私、良い子?」と訊いてきます。そして、私が「良い子ねぇ」と言うとうれしそうにするのです。
親の顔色を伺っていた娘
最初、私は良い子と褒めると娘が概ね期待通りの行動をしてくれるので、育児がラクになったと思っていました。しかし、娘が再び食事中席を立ちおもちゃで遊び始めたときのことです。
私は軽い気持ちで、「今日は悪い子だね」と言ってしまいました。すると娘は、ショックを受けた顔をして、「違う! 良い子! 良い子!」と必死に私に訂正するように求めてきたのです。
私はそのとき、娘は悪い子と言われて傷ついていたこと、親の顔色を伺いながら良い子であろうとしてきたことに気が付きました。
それから私は、娘が傷ついた「悪い」という言葉を「良くない」と言い替えることにしました。娘が何かしでかしたときは、「悪い子」と娘自身を否定せずに、「〜すると、〜になるからやめてね」など、説明を丁寧に添えて叱るようにしました。
すると、娘は自分が「良い子」なのかあまり訊いてこなくなりました。今思えば、大人でも何か失敗した際に自分自身が否定される言葉を言われるのは悲しいものがあります。「悪い子」なのは私だったな、と反省した出来事でした。
著者:長谷川 なぎ/30代女性/4回の体外受精の末、令和3年に男女の双子を授かった、2児の母。営業事務やコールセンターのオペレーター、イベントスタッフ、工場ワークや物流会社での肉体労働など、学生時代からさまざまな職種を経験。現在は、多彩なジャンルでライターとして活動中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!