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手作りの婚約指輪でプロポーズするも「気持ち悪い」とフッた元カノ⇒数年後再会し私の正体を知った結果

当時30歳の私は女運が悪く、今まで付き合ってきた女性にはことごとく金ヅルにされてきたのですが、当時付き合っていた彼女のSは、おねだりなどしないすてきな女性だと思っていました。前から結婚願望の強かった彼女を喜ばせようと、プロポーズをする予定でレストランに呼び出したときのお話です。

 

婚約指輪を見た彼女は?

私は、ポケットから指輪を取り出して言いました。「俺と結婚してください!」

 

するとSは指輪を受け取り、まじまじと見てから「何これ?」とつぶやいたのです。私が、自分で作った指輪だと伝えると、彼女は「は? 手作り?」と驚いた様子です。

 

そこで私は昔話を始めました。「その指輪に付いている宝石は、恩人がくれたんだよ……。俺には昔、両親や弟妹ともどもお世話になった恩人がいて、婚約指輪にはめ込んだのはその人がくれた石なんだ。俺に大事な人ができたらこの石を使ってほしいと渡された、思い入れのある宝石だよ」と。

 

そのとき、Sは心底嫌そうな顔で指輪を突き返し、信じられない言葉を私に投げたのです。

 

「何それ気持ち悪! 人からもらった石で手作り? 婚約指輪なのに!? こんな汚い石が付いている指輪なんていらないわよ。ダイヤとかが付いたブランド物じゃないと、何の意味もない……」

 

本性があらわに

さらに、Sの本性があらわになりました。「私があんたと付き合ってやっていたのは、金持ちだと思っていたからよ! 初対面のときに高そうなブランド物を着ていたし、高級レストランもたくさん知っているし……。実は借金して無理していたとか?」

 

そして、私が口を開く間もなくブチ切れしたのです。「よく考えれば、仕事について何回聞いてもサラリーマンって言うだけでごまかしていたわね。どこの弱小企業?」

 

私はたしかに、彼女に仕事のことは詳しく話していませんでした。婚約したらちゃんと説明するつもりでいましたが、これまでの経験上、初めは黙っておきたかったのです……。

 

「これまでぜいたくを我慢してわがままを言わずおとなしくしていたのに! 本当にただの貧乏人だったのね……さようなら」。そう言うとSは、あろうことが指輪を窓の外へ投げ捨てたのです。これには私もビックリ。

 

私は慌てて指輪を探しにレストランの外へ。その間に彼女は帰ってしまい、私たちはそれきりになりました。

 

 

数年後に再会

心ないSの言動に傷付いた私は、その後長らく落ち込んだままでした。

 

しかし、とあるご縁で知り合った女性のHが、傷付いた私に寄り添い、癒やし続けてくれました。そうして数年後、ようやく立ち直った私は彼女と婚約。私がプロポーズをしたら、彼女は大泣きして喜んでくれました。

 

婚約記念に旅行に出かけた私たち。予約した高級ホテルに着き、彼女がお手洗いに行っている間に私がチェックイン手続きをしていると……。なんと、あのSとバッタリ遭遇してしまったのです。

 

彼氏らしき男連れのS。あえてそっぽを向いていた私に気付くと、向こうから絡んできました。

 

「うわ、久しぶり~。ここ、高級ホテルなんだけど……。また女にいい顔して、借金でもしてきたわけ? それに比べて私の今彼は 大企業〇△社のエリート社員よ? どこかの誰かさんと違って、婚約指輪には大きなダイヤも付いているわ」

 

実は私は…

すると、Sの横にいた男が私を見て、血相を変えたのです。「あなたは……! 彼は、わが〇△社の次期社長じゃないか!」

 

訳がわからない様子のSは、ポカンと口を開けています。「次期社長!? でも数年前、あんたはただの貧乏サラリーマンで……」

 

私は静かに言いました。「あのとき君は、人の話も聞かず、私に借金があるだの貧乏だのと決めつけていたっけ。実は私、女運がなくて……。就職してからの元カノは皆、金目的で私と交際していたから、君には黙っていたんだ。金じゃなくて、私自身を愛してほしかったから」

 

と、そこでHが登場。私たちの会話が聞こえていたらしいのです。彼女は、「あなたがSさんですか? お話は聞いています、初めまして。私は〇△社の会長の孫娘、Hと申します。この人の婚約者です」と言いながら、Sに左手の薬指の指輪を見せました。

 

SSはビックリ仰天。「それって昔、私に渡そうとしていた手作りの婚約指輪に付いていた貧乏くさい石……!」

 

 

思い出の石はプライスレス!

Hは満面の笑みで答えました。「貧乏くさい? この石は、世界に数個しかない貴重な石ですよ? 価値にしたら、億は超えるのは間違いないみたい」

 

固まるSに構わず、Hは続けました。「ちなみに、これは祖父が昔この人に渡した大事な石。私たち2人を引き合わせてくれたプライスレスの宝石です」

 

そう、Hは恩人の孫娘。恩人が〇△社の会長と知ったのは後からでしたが、私のことを見込んで雇用してくれただけでなく、努力を認めて重要な役を任せてくれるようになったのです。さらに、偶然か必然か、Hと恋仲になったことで、私は次期社長を任命するまでに。

 

「誰かさんがバカにした手作りの指輪を、この人は私のために作り直してくれたの。世界に1つのハンドメイドの逸品に、お祖父ちゃんとの大事な思い出の石をはめてね」

 

これを聞いたSは、「それは私のよ! 返して!」と、なりふり構わず叫び出しました。慌てたのは隣にいた婚約者。「次期社長の前でなんて態度だよ? 俺の面目は丸つぶれだ! ダイヤをねだられて少し引いたけど、ここまで金にがめついとは思わなかった……」

 

その後、2人がどうなったかは知りませんが、私は心から愛してくれるHと結婚し、幸せな新婚生活を送っています。

 

--------------

手作りの婚約指輪を見下した元カノ。話も聞かず投げ捨てるとは非常識ですよね。数年後に再会してもその本性は変わっていなかった様子。彼女ではなく、本当に自分のことを思ってくれる女性と結婚できて、結果オーライですね。

 

 

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