ケンカばかりの毎日
私の夫はまったく家事をしない人で、双子が生まれた当時もやはり家事をしませんでした。その後、少しずつ掃除や洗濯を手伝うようにはなったのですが、自主的に家事をしてくれることはなく頼まれたらする程度で、それでも全体のたった1割程度でした。
もっと家事をしてほしいと訴えると、「指示が悪い」「自己満足を強要しないで」などと言い返され、そのたびにケンカを繰り返す私たち。
私の職場復帰も近づき、このままの家事分担の割合ではやっていけない!という焦りからかますますケンカが増え、家の中には常に険悪な雰囲気が漂っていました。
理系夫向けの打開策!
このままではいけないと思い、私はどうしたらケンカをせずに家事分担を平等にすることができるのかを懸命に考えました。そしてケンカに発展するパターンを分析したところ、私の怒りの原因を夫が理解できないときほど揉めやすいことが判明しました。
よくよく聞くと、夫は頼まれてからする皿洗いや洗濯のみで十分家事をこなしていると思い込み、「自分はこんなに家事をしているのに、なぜ怒るのか?」と私が怒る理由がわかっていなかったようです。
夫はそもそもどんな家事が存在しているのかを把握できていなかったこともあり、私がどれだけ怒っても夫にはピンとこず、ただキレられただけと認識し、それがケンカを誘発していたのです。
その結果、「家事分担表をExcelでものすごく詳細に作る」という解決策にたどり着きました。分担表には、わが家にはどのような家事が存在していて、それは誰がいつおこなう家事なのかや、その頻度・所要時間まで事細かく記しました。
詳細な分担表を作ったことで、見えていなかった家事がたくさん存在していたことに気づいた夫。視覚情報としてわかりやすく提示したことで、「こんなにやってくれてたんだね」と、さらに深く理解してくれたようです。
分担表を作ってからというものの、夫は表を基に自主的に動いて家事をしてくれるように。漠然とした不満をぶつけるより、この方法が理系夫にはハマったようです。今でもケンカはしてしまいますが、そのたびに全体像を捉えやすくなるような、わかりやすい説明をするよう心がけています。
作画/キヨ
著者:木下うめ子
2018年生まれの双子ママ。自閉症の双子のサポートに日々奮闘中。管理栄養士の資格を持っており、食べることが大好き。