彼を寝取った女から衝撃の連絡
彼とスッパリ縁を切ってからの私は、より仕事にまい進するようになりました。もちろん、彼と同期である彼女の連絡先はブロックし、彼らのことが耳に入らないようにして。ちょうど、本社から別の支店に出向になり、彼女と顔を合わせることもなくなっていました。
そんなとき、私の元に1通の連絡が届いたのです。それは、連絡先をブロックしていたはずの同期の彼女からでした。
「久しぶり~。元気? どうしても連絡したくて、新しいアカウントを作って連絡しちゃった! 実は~、彼と結婚することになって、結婚式を挙げることになりました♡ だからあなたを招待しまーす♡」。彼の元婚約者である私を、自分たちの結婚式に招待……? 本気で言ってるの? このとき、私は完全に悟りました。彼女は嫌味でわざわざ私に連絡をしてきたのだということを。
「行くわけないでしょ」。そう伝えると、彼女からは続けて、「実は私、妊娠してるの。彼の両親はまだ知らないから、結婚式でサプライズ発表しようと思って♡」「おなかの子が男の子だったら、私、彼の両親から褒められちゃうかもね。あんたより彼の家にふさわしいのは私って証明になるんだから、あんたにはしっかり見ていてもらわないとw」「ブーケトスがお望みなら、あんたのほうに投げてあげるから♡」という連絡が。どこまでも自分勝手で非常識な彼女。もう返す言葉もありませんでした……。
本当にきたんだwとバカにされ…
そして、結婚式当日。私は彼女の結婚式に参加しました。なぜなら、あのあともしつこく連絡が届いたから。しかし、行ったら行ったで……彼女からは「本当にきたんだw」とバカにされ、さらには「披露宴会場には、あんたの席はないからw」とまで言われてしまいました。
私は、はぁ……と思わずため息。もう彼女とは完全に縁を切ろう、そう思い「あること」を告げたのです。
実は、結婚式の話がきてから、彼の両親と連絡を取っていました。彼は地元では有名な大地主のひとり息子。由緒正しく厳しい家でもありました。だからこそ、彼と婚約すると決まったときから、彼の両親や親戚とは細かくコミュニケーションをとっており、「結婚したら苦労のないように」を心がけていたのです。そういったこともあり、自分で言うのもなんですが……彼の両親からは好かれていて、婚約破棄になった際も、彼の両親は彼以上に謝罪してくれ、真摯な対応をしてくれました。そして、婚約破棄後も私のことを気にかけてくれていたのです。
今回結婚式に出席するように求められていると彼の両親に伝えたら、「じゃあ、一番遠い親族席にどうぞ」と言ってくれました。
そのことを伝えると、彼女はうろたえはじめました。「は…? じゃああんたはノーダメージってこと? 悔しい思いなんてしてないってこと?」。
そうです。何も悔しい思いなどしていません。また、彼の両親が言うには、結婚が決まってから両家顔合わせなどはなく、いきなり「結婚式をする」と連絡が届いたのだとか。彼女に向く彼の両親の目は、厳しいものであることに違いありません。
その後、私は「彼の両親は親族席に座ったら?と言ってくれたけど、そもそも私の席がなかったってことは料理もないってことだし。これで帰るわね」と伝え、結婚式会場を後にしたのでした。
結婚式から1週間後…
結婚式から1週間後、彼女から連絡が。すっかりブロックするのを忘れていました。彼女からの連絡は、「お義母さんとお義父さんにすごく怒られるの!」というもの。彼女が言うには、やはり結婚式後、両家顔合わせもないまま結婚式なんて非常識だと怒られたよう。そして、彼の家は歴史ある家だったということもあり……実際は結婚式もいろいろとルールがあったのだとか。結婚式の相談もなく、家のことを何もかも無視して結婚式を強行突破してしまったがために、彼も彼女も厳しく言われたようです。
この令和の時代に……彼の家の考えは古いものなのかもしれません。けれど、そういう家だと彼女もわかっていたはずです。その家の息子の妻になったのですから、多少は仕方のないことではないか……と思ってしまいます。
彼女はギャーギャー言いますが、私も暇ではありません。「今は海外支店に異動する準備で忙しいの。じゃあね」と一方的に連絡を区切りました。
すると彼女からは立て続けに「え? 海外って…まさかロスの支店?」「は?超エリートしか行けない海外支店になんであんたが?」「まさか出世コースってこと?」「結局、あんたは何も惨めになってないってこと?」と連絡が届きましたが、無視してブロック。
私は海外の支店で管理職として働くことになったのです。そのためアメリカへ引っ越すことになったのでした。その後、同期によると、彼女から毎日のように愚痴の連絡がくるのだとか。元婚約者であった彼は「事なかれ主義」なところがあったので、彼女が義家族とうまくやっていくのはちょっと……大変かもしれません。私はもう今後、彼女や彼と関わることはありません。それでも、彼女なりに頑張ってほしいとは思っています。
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