雪国から東京へ里帰り出産
出産予定日は2月で冬の真っただ中。初めての出産なので里帰りを考えていたところ、義父母からは「雪が降り始める前に帰ったほうがいい。生まれたら暖かくなるまでは、ゆっくり実家で過ごしておいで」と言ってもらえました。そのため私は、12月に実家がある都内へ帰りました。
初孫との対面で緊張する義父母
そして、予定日に出産。退院後しばらくして落ち着いたころ、夫と義父母が赤ちゃんに会いに来ました。義父母にとっては初孫なので、あやす姿も緊張しているのが伝わってきました。すでに外孫が3人いる私の父がしきりに場を盛り上げていて、義父母は終始ぎこちなかったのを覚えています。
義父母が赤ちゃんから離れてくれない…
4月になり赤ちゃんを連れて義実家に戻ったのですが、義父母の歓迎っぷりは初対面時からは想像もつかないものでした。どんなときでも赤ちゃんから目を離さず、私がおぶればうしろにまとわりついて話しかけ、お風呂に入れれば廊下で出待ち。おむつが汚れていても交換できないほど、赤ちゃんから離れてくれないのです。
なかでも一番仰天したのは授乳のとき。私が別室に連れて行こうとすると「そんなは必要ない。ここであげればいいじゃないか」と言われ、「嫌だな……」と思いながらも断ることができませんでした。そのため、授乳のたびに私は義家族の前でおこなわなければならず……。それを義父、義母、義妹、時には義妹の彼氏まで見ていたのです。
「郷に入っては郷に従え」ということわざもありますが、さすがに授乳のときは「別室であげたい」と主張すればよかったと思っています。いまでも授乳の場面を思い出すと嫌な気持ちになってしまいます。授乳中をはじめ、家族間であっても気づかいは大事だなと感じた出来事でした。
著者/新常理勢
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