私はこれまで助産師として働いてきたので、新生児の扱いには慣れていました。しかし、娘は抱っこしていないと泣き続け、夜中もしっかり眠れない日々。夫は単身赴任で家におらず、実母が食事を作りに来てくれることもありました。
助産師として働いていたけれど…
ある日、実母がわが家にやってきたときのこと。私は娘を抱っこし続けることに疲れてしまい、布団に寝かせたら案の定、大泣きしてしまいました。
それを見た実母が、「なんで泣かせているの! これまで仕事でやってきているでしょ!」と私に怒鳴ったのです。いつもは穏やかな実母が大声を出したことにビックリ。しかも、普段なら実母に何かを言われても気にしませんが、そのときはポロポロと涙が……。
赤ちゃんは泣くものなので仕方ないとわかってはいましたが、母の言葉にすごくショックを受けてしまった自分がいました。
それ以来、母の言動の一つひとつ気になり、しばらく私の家に来てもらうのを遠慮しました。産後の女性はこんなにメンタルが不安定になるのだとわかり、この経験を助産師に復帰したときに生かしたいと思っています。
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妊娠や出産に伴うホルモン分泌の変化によって精神的に不安定になり、ちょっとしたことで涙が出たり、怒りっぽくなったりすることも。あまり頑張り過ぎず、温かい飲み物を飲んだり、好きな音楽を聴いたりと、ちょっとした楽しみを見つけて過ごすのがおすすめです。
悩んだときは家族や友人、日本保育協会が運営するママさん110番(育児相談電話:03-3222-2120)で話してみるなど、心を軽くしながら過ごしたいですね。
著者:山田なお/女性・主婦。4歳と6歳の女の子を育てる専業主婦。助産師の資格をもち、出産前は助産師として働いていた。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています