隔月で生理痛に悩まされるように
私が初潮を迎えたのは小学6年生のときでした。同級生の多くが小学6年生までには初潮を迎えていたと思います。私の場合、初潮からしばらくは生理周期が不安定で、高校生ぐらいになってようやく28日周期で安定してきました。
しかし、そのころから隔月で生理痛に悩まされるようになったのです。友だちにも「生理2〜3日目は経血量が多い」「腰やおなかが痛い」と言っている子がいたので、私は「誰もが生理痛に悩んでいる」と思い込んでいました。
生理痛がない人もいるの!?
隔月の生理痛が当たり前になったころ、私は社会人になっていました。ある日、同期数人で飲み会を開くことになり、参加者に予定を聞いていると、同期の1人から「今日は生理日2日目だけど、生理痛とかないから参加できるよ」と言われたのです。
驚いた私は「生理痛がないの!?」と聞き返しました。するとその子は「全然ないよ。今まで鎮痛薬を飲んだこともないし」と続け、衝撃を受けたのを覚えています。
それまで、数々の友人たちから「今日は生理痛がひどくて」「痛くてなにもできなくなるから鎮痛薬を常備している」という話ばかり聞いていたので、生理痛のない人がいるとは思いもしませんでした。
婦人科を受診すると…?
「生理中はおなかが痛いことが当たり前」だと思っていた私に、もう1つ衝撃的な出来事が起こりました。職場で受けた健康診断で、医師から「経血量も多くて鎮痛薬が欠かせないということなら、一度婦人科を受診したほうがいいかもしれません」と言われたのです。
そして後日、婦人科を受診した結果、子宮内膜症だと判明しました。私の場合、ひどい生理痛は子宮内膜症によるものだったのです。それからは婦人科を定期的に受診するようになり、治療を受けると生理痛も緩和されました。
同僚から生理痛にかんする話を聞いたり、健康診断を受けたりしたことで、自分の体の異変に気づくことができて本当によかったです。
生理について話題にするのは、人によっては抵抗があったり、なんとなく話しづらかったりするかもしれませんが、自分の体を知るためにも、他の人の話を聞くことも必要だと思いました。また、頭痛や腹痛などと同様に、体のどこかに痛みがある場合は、何かの危険信号かもしれない、と考えることも大切だと学びました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※生理中はアルコールを分解する力が低下しているので、アルコールがまわりやすくなります。また、経血が排出されることで貧血や脱水にもなりやすい状態です。その状態で、アルコールを摂取すると血中のアルコール濃度が上がって、頭痛やめまいなどを引きおこす恐れもあります。さらにアルコール摂取によって、血行が良くなり出血量が増えます。代謝が悪くむくみやすかったり、精神的に不安定になったりする時期でもあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
著者/匿名
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!