夫は義母の料理が世界一だと思っています。義母はシングルマザーで、仕事をしながら家事も完璧にこなしていたそう。
私にまねできるかわかりませんが、すこしでも義母に近づけるように努力する日々を送っています。
みそ汁が口に合わないと言う夫
今朝のこと。朝食を食べていた夫は箸を止め、何も言わずに出社しました。そして仕事中に、私の料理についてクレームを入れてきたのです。
ずっと我慢してきたけれどもう限界だ……と言い、とくにみそ汁はおいしくないと伝えてきました。出汁も取るようにしていたのですが、口に合わなかったようです。
じつは先日、義母の家で食事をいただきました。そのことを思い出した夫は「義母から何を学んだのか」と詰め寄ってきて……。ですが、私たちが着いたときにはもう料理ができていたのです。後から義母に作り方を聞きましたが、「適当だから」と教えてもらえませんでした。
最近の夫は料理だけでなく、私がしている家事全般に対してあれこれ言ってきます。私も一生懸命やっているので、そこまで言わなくてもいいのに……と思うことも。
この日は「一生懸命作っても俺は食べられないし、ゴミになるなぁ」と、とんでもないひと言を浴びせてきました。私は今まで抱いてきた不満もあり、今日は大爆発。共働きなのに家事は全て私なのも納得いかず、義母と比較されることも不満でした。
義母にみそ汁の作り方を聞くと…
夫に対して腹は立ちましたが、みそ汁の作り方だけは聞いてみようと義母に連絡した私。
「お義母さんのみそ汁の作り方を教えてください」
「夫に食べてもらえなくて……」
苦悩しながら義母に問いかけると、あっけない答えが返ってきました。
「それなら簡単よ」
「まずはお湯を準備して……注ぐだけだもの」
なんと、義母のみそ汁はインスタントだったのです。メーカーを聞くとスーパーに売っている一般的なものでした。
聞いたところ、義母は料理が苦手とのこと。インスタント食品は手軽でおいしいので、私もよく利用します。義母の話を聞いてインスタント食品が悪いのではなく、夫の無神経な言動が許せないことに気づきました。
義母にこれまでの夫の発言を伝えると、こちらが申し訳なくなるほどに恐縮。私は事実をすべて夫に伝えるよう義母から言われ、本気でぶつかる覚悟を決めました。
そして……夫と話をするも理解されず。私は家を出ることにしました。家事をひとりでやってもらい、自分の発言を省みてほしかったのです。情けないことに、夫は1週間もしないうちに音を上げ、私の帰宅を懇願してきました。
夫から連絡をもらったけれど…
今回のことで夫は義母にしかられ、反省したそうですが……。義母に言われたから反省したのではないかという考えが、頭をよぎりました。そして私は、夫のひどい発言を忘れることができず。このまま結婚生活を続ける自信がなく、よって離婚の意思を示すことにしました。
こんなことで離婚したくないと夫は言ってきましたが、こんなことと言っている時点でもう無理です。義母が間に入ってくれて何とか離婚は成立。夫はショックを受け、引きこもりがちになっているそうです。
とんでもない人と結婚したものだと思いますが、義母との関係は良好。離婚した今でもたまに会っては、いろいろな相談をするなど人生の先輩として慕っています。
◇ ◇ ◇
食の好みは人それぞれ違うので、夫婦間でも歩み寄りが必要かもしれません。妻のことを思う気持ちがあれば、今回のようなことにはならなかったはずで……。親しい仲でも言動には気をつけたいですね。