スーパーに行った息子が帰ってこない!?
その日は私の誕生日で、当時4歳だった息子が、お手伝いで貯めた小銭を持って「今日はママのお誕生日だから、ママの好きなものを買ってくる!」と、自宅前にあるスーパーへ1人で買い物へ行きました。
そのスーパーは、自宅の目の前にあり、知り合いの店員さんも多かったので、この日は、うしろからついていくこともせずに「何を買ってくるのかな?」「どんなプレゼントかな?」と自宅で待っていました。
しかし30分経っても、息子が帰ってこないのです。玄関を出て、1分後には店内に入れる距離で、どこに何があるかについても、息子はだいたいわかっていたので、「こんなに時間がかかるのは、何かトラブルに巻き込まれたのではないか」と、慌てて私もスーパーへ向かいました。
スーパーに行くと、入ってすぐのレジで、息子を見つけました。息子のそばには、レジの店員さんと店長さんがいたのですが、困っている様子だったので「すみません!」と私は声をかけました。
すると、レジの店員さんが「お母さん、すみません。こちら、年齢確認が必要な商品でして……」と言われたので、見てみると息子の手には缶ビールが! そして、息子は「お母さんが毎日おいしいって飲んでいるから、お誕生日にプレゼントしたいの!」と言うのです。
息子の気持ちはとてもうれしかったのですが、同時にすごく恥ずかしくなりました。すぐにでも息子を連れて帰りたかったものの、店長さんも、レジの店員さんも顔見知りの方で、「せっかく息子さんが、誕生日プレゼントで買ってくれるというのだから」とニコニコしながら袋に入れてくれて、私はレジの年齢確認ボタンを押し、息子が小銭でお金を支払い、逃げるように帰ってきました。
当時のレジの店員さん、店長さん、ご迷惑をおかけしました! 息子は元気に成長しております!
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結果として微笑ましいお話ではありますが、最近は危険な目に遭うおそれもあるので、気をつけましょう。
著者:斉藤くるみ/女性・主婦。18歳の息子がひとり。在宅ワークにてPCでの仕事をしている母です。
イラスト:加藤みちか
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています