車椅子にはキツい坂道が…
私が住む家の近所には、有名なイルミネーションのスポットがあります。70代後半の祖父が久しぶりに見に行きたいと言い出したため、私と1歳の次男、私の妹と6歳の甥っ子、そして祖父の5人で見に行くことに。
祖父は足の調子が悪く、この日も車椅子に乗ることにしました。イルミネーション会場は平坦な道ばかりだと思っていたのですが、目の前に緩やかな上り坂が!
祖父は大柄だったので、車椅子を押すのもひと苦労。妹と私で交代で押していたのですが、妹と甥っ子がトイレのため先に走って行ってしまい……。私が次男を抱っこしながら押すしかありませんでした。
背後から突然、英語で!?
私が車椅子を押していると、背後からいきなり「Excuse me, how can I help you?」と旅行客らしきアジア系の若いカップルが声をかけてくれました。私は一瞬断ろうかとも思ったのですが、せっかくのご厚意を断るのは申し訳なく思い、お言葉に甘えることに。
カップルの男性が私の代わりに車椅子を押してくれました。実際のところ、緩やかとはいえ、上り坂を車椅子を押しながら歩くのはかなり大変だったので助かりました。
たくさんの日本人がいた中で声をかけてくれたのは、まさかの外国人カップル。車椅子を押してくれた彼や彼女には、感謝の気持ちでいっぱいです。カップルには感謝の気持ちを何度も伝え、坂を上りきったところでお別れしました。祖父も片言の英語で感謝の気持ちを伝えていて、ほっこりした気分になりました。
著者:鬼頭いちか/30代女性・主婦。2017年と2020年生まれの男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています