真夏に1日中着ていた服が…
新婚時代のある夏の日のこと。洗濯をしていた私は「あること」に気づきました。それは、前日に夫が着ていたTシャツが洗濯物になかったこと。真夏に1日着ていたTシャツ。洗濯に出し忘れてしまったのかな?と、夫が仕事から帰宅したあと聞いてみることにしました。
すると夫からは「タンスにしまったよ」という返事が。私は夫の言葉に「え!?」と衝撃。なんと夫は真夏に1日着て汗をしっかり吸収したであろうTシャツを、洗濯せずにタンスにしまったと言うのです。1日着て、汗をかいたり汚れたりしたものは洗濯するものだと思っていた私は、「夫の清潔と不潔の感覚はどうなっているのだろう」と驚いてしまいました。
そのときは「昨日、暑かったし、汗もかいたでしょ」と、洗濯をすることにしましたが、その後も夫は、外出時に1日着たTシャツやズボンを、私と共有しているクローゼットに入れたり、バーベキューを楽しんだあとの煙のにおいがしっかり染みついている上着をそのままクローゼットに入れたり……。私はそんな夫と洗濯の感覚のズレに驚きの連続でした。
「汗をかいたり、ニオイがついたりした服は洗濯に出してほしい」とその都度伝え、最初のころは「俺の物だからいいだろう」と小言を言われることもありましたが、何度か伝えるうちに、しっかり洗濯物へと出してくれるようになりました。清潔、不潔の感覚は人それぞれだと思いますが、夫のような人もいるのだと知った経験でした。
たしかに、結婚とはこれまでまったく違う家庭で生まれ育った人と生活を共にしていくということ。そのため、驚くこともあるなと思ったのと同時に、こうして価値観をすり合わせていくのはとても大変なことだと感じました。
著者/山内ゆい
イラスト/Ru
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