久々の兄から言われたのは?
兄からの久しぶりのメッセージは、ドン引きの暴言から始まりました。
「今すぐ出て行け独身ニート。今日から実家には俺と嫁が住むから、お前は不要!」
唐突すぎる兄の行動には仰天です。母だって、会ったこともないお嫁さんと3人で同居について、話を聞いていないようです。しかし兄は、「長男の俺が家を相続するのは当然の流れ。お袋は俺たちと暮らしほうが幸せだ」と豪語しています。
「お前さ、いい年をして実家暮らしで、家事もお袋にやらせているんだろ? 迷惑かけるなよな」と言うのです。どの口が! 私は家にお金も入れているし、家事だって分担しています。むしろ兄のほうが、親のお金を盗んではもめて、そのまま出て行ってしまったのに……。
しかし、兄は「俺は更生した。嫁も養っている。母親孝行だってするさ。お前は若いんだから自立しろ」と言うのです。
それから2カ月後
兄夫婦が引っ越してきて、私が家を出てから2カ月後。母からSOSのメッセージが飛んできたのです。
「今すぐ帰ってきてちょうだい」
「家が大変なの」
「え?どうしたのお母さん」
「長男夫婦に乗っ取られて私も追い出されたのよ」
驚いて返信した私。聞けば母は家を追われ、今は近所の人に泊めてもらっているのだとか。兄夫婦は、最初から実家を奪い取るつもりだったのです。どうやら、母だけ家政婦として残らせるつもりだったようですが、母がストライキを決め込んだとたん毎日罵倒し、結局最後には追い出したのです。
「本当につらかった……。あのふたりにやり返してやりたい!」
「わかった。あの家に未練がないなら、今はこのままにしておこう。お母さんはうちに来て。大丈夫、私に考えがある」と、私は母に伝えました。
母娘の考えた復讐とは?
母を引き取ってから数週間後。「一体どうなっているんだ、この家は! お前、知っていたのか!?」と、兄から大慌てのメッセージが届きました。
「だからあっさり家を明け渡したんだな! 家中の柱が全部シロアリに食われていたんだぞ? 地震が来たらこの家は倒壊する……今すぐ何とかしないと、いつ崩れるかわからない!」と大騒ぎです。
そう、シロアリ問題は、どうにかしなきゃと母と話していたのです。このままの状態では、解体もやむを得ず。しかし費用もばかになりません。売却したくても、家屋に資産価値などないのです。
「家なんか乗っ取らなきゃよかったのに……。お兄ちゃん、自業自得だよ。こっちは絶縁させてもらうから。その家が崩れるまで大切にね」
その後、兄からは鬼電&鬼メッセージが続きましたが、私も母も完全無視。兄夫婦は倒壊の危険におびえながら、今もあの家で暮らしています。
一方、私は近くに母の親族がいる土地を選び、母にバリアフリーの一軒家を建ててあげました。毎日親族とお茶ができ、楽しそうにしています。私も母に親孝行できてよかったです。これからは母と支え合って生きていきます。天国にいる父も安心できるでしょう。
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実の兄が母から実家を強奪。しかし、その家はシロアリに食われて崩壊寸前の物件でした……。まさに兄は、自分で自分の首をしめてしまったのですね。結果、娘として母に快適な生活をプレゼントできてよかったです。
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