ママ友の反論
そのママ友は私に断りもなく、いつも子どもたちが遊ぶ様子を撮影していました。ふと不安になり、そのママ友の動画をチェックしてみると――?
そこには、うちの子どもの顔がしっかりと映っていたのでした。慌ててほかの動画もチェックした私。幼稚園で撮影された動画では、他のお友だちの顔や、名札までもがしっかりと映り込んでいました……。
無断で撮影されたうえに、名前もわかる状態でアップされていたことに腹が立ちました。
その後――。
私はそのママ友に猛抗議。しかし、ママ友は「何がいけないの?」「子どもたちだって動画に出られて喜んでいるじゃない」と反論。
結局、「うちの子は映さないで」という私の頼み込みに、ママ友がうなずくという形でこの一件は終わりました。そこから、そのママ友とはだんだん疎遠になっていきましたが、子どもたちを危険に晒してまで付き合いたいとは思えませんでした。
子どもたちには、不特定多数に自分の情報が公開されてしまう恐ろしさを教えていこうと思っています。
誰もがスマートフォンを持ち、動画を簡単に撮れるようになった時代だからこそ、危険性をしっかり教えるべきだと私は考えています。加害者にも被害者にもならないように、子どもたちとスマートフォンやSNSに関するルールを話し合って決めておこうと心に決めた出来事でした。
イラスト/はたこ
著者:山田佐奈
14歳・11歳・8歳の3人の子どもの母。子育て奮闘中です。