えっ! このタイミングで!?
長男は生後1カ月までベビーバスで沐浴をしていましたが、1カ月健診が終わり、私も長男も「浴槽に入ってOK」と医師から許可をもらったので、その日に浴槽デビューすることに。
浴室内にベビー用のバスチェアを用意。お風呂から上がったあとに長男の体に塗る保湿剤、耳や鼻の水分を取る綿棒などを準備し、脱衣室ですぐに服を着せられるようにバスタオルの上におむつと新しい肌着を置いて、準備は万全です。
「長女のときも、ひとりで浴槽に入れていたし大丈夫でしょ~」と思っていた私。自分と長男の体と髪の毛を洗うところまでは、順調でした。
しかし、2人で浴槽に浸かって体を温めていると……、なんと長男が、プリプリッと大便をし始めたのです! すぐに浴槽には長男の細かいカス状のものが漂い、私たちは大便まみれに!
こんなときに限って、当時10歳の長女も夫も不在。洗面器で大便をすくおうにも、洗面器は浴槽から離れた高い位置にフックで吊るした状態で、長男を抱えた状態ではなかなか取れず……。ようやく洗面器に手が届いたものの、便が細かく数が多いので、うまくすくえません。なぜか長男も大泣きしてしまい、私は軽くパニックに。
浴槽の大便をすくうのはいったんあきらめ、「とにかく私も長男もきれいな状態でお風呂を出よう!」と、大泣きする長男をあやしながら何とかシャワーを終え、無事にお風呂場から出ることができました。大便のほうはというと、長男と私の着替えを終えたあとに、洗面器ですくいトイレに流しました。
長男は沐浴している期間にベビーバスの中で大便をしたことはなかった上に、私にとっては2人目の育児ということもあり、「ひとりでお風呂に入れくらい余裕でしょ」と高をくくっていて、完全に油断していました。この一件以来、長男をひとりでお風呂に入れるときは、すぐに手の届くところに洗面器を置くようにしています。
イラスト/森田家
著者:吉川 みきな
平成20年生まれの女の子と平成30年生まれ、令和4年生まれの男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。