夫も私も、現在の生活に不満はありません。夫が最近、転職をして給料が下がったので大きな買い物は避けたいと思っています。
将来的には家を購入したいねと話していますが……、今回はマンションの契約を更新することにしました。
悪夢のような1カ月
転職した会社は出張がないと言っていたのですが、1カ月の長期出張があると言い出し……。場所も遠く離れており、なんだか不安な気持ちになりました。
しかも、会社のパソコンを家に忘れていったにもかかわらず、出張先に送ることを断ってきたり。パソコンは勤務先に送ったのですが、なにか引っかかりました。
かれこれ1カ月。私にはいろいろなことがありました。夫の知らないところで、いろいろと……。そして今日、とうとう夫が帰宅します。
「出張から帰ったよ!」
「家の鍵が開かないんだけど」
「故障かな?」
ついに決戦のときです。私は夫に、衝撃の事実を伝えました。
「鍵かえたよ。理由はね…」
じつは夫の出張中、私は彼の姿を見かけたのです。遠方で仕事をしているはずなのに、なぜか夫の会社の近くで……。不審に思った私は夫の跡をつけました。彼が帰った先は、小さなアパート。その部屋からは赤ちゃんを抱いた女性が出てきました。
この3人は親子!?ドラマのような展開に、あ然としたのを覚えています。その家から夫が出社していることも確認しました。つまり出張は真っ赤なウソ。ただ、不倫相手の家に転がり込んでいただけだったのです。
真実を知りたい……、そう思いながら私は夫の様子を観察し続けました。不倫の証拠を集めながら、荷物をまとめ、マンションの鍵を交換して……。悪夢のような1カ月間でした。
終わりを迎えた夫の二重生活
問い詰めると、夫は自らの不貞を認めました。あの赤ちゃんは夫の子どもだそうです。産後は大変だから一緒にいてほしいと言われ、仕方なく長期出張をでっち上げたと言っていました。
きっと私にバレるまで、二重生活を続けたに違いありません。これからちょこちょこ出張があると言っていましたから……。私は離婚一択。しかし夫は離婚するつもりはないと、必死になっていました。そこで質問したのです。私と不倫相手、どちらを愛しているのかと。夫は私だと言いました。
そこでまた、夫に衝撃の事実を伝えたのです。今、不倫相手と一緒にいること、そして話した内容は彼女にバレていることを。
後から知ったのですが、彼女も夫にウソをつかれていたそうです。バツイチだと聞いており、二重生活のことも知らなかったと聞きました。とんでもなくひどい男だと、改めて思った次第です。
迅速な行動で気持ちスッキリ
あのとき家を購入しなくて良かったと、心から思います。面倒なことになっていたでしょうから。偶然にも夫を見かけ、すぐに不倫の証拠集めをしたことで悩む時間はほとんどありませんでした。
不倫相手は田舎に帰ったそうですが、夫は養育費を支払っているようです。私のほうは慰謝料を請求。転職して収入が下がったので、厳しい生活を強いられていることでしょう。自業自得ですね。
◇ ◇ ◇
偶然にも夫を見かけ、早い段階で夫の不貞に気づいたのはよかったかもしれません。養育費と慰謝料はしっかり払ってもらいたいですね。