幼い娘の信じられない発言
働き始める前は、私は娘といつも一緒にお人形遊びやお絵描きをしていました。しかし、今は娘と遊べない日が続きます。最初のうちは娘も理解してひとり遊びをしていてくれましたが、次第に遊んでアピールをしてくるように。そのたびに「忙しいからあっちで遊んでね」「ママは遊べないの」「ちょっとは今は無理なんだ」など伝えていました。それでも毎日アピールしてくる娘に私はイライラ。気持ちに余裕もなくなりついに「ちょっとはひとりで遊べないの?」と冷たく言ってしまいました。すると娘は、「ママ、ずっと遊んでくれない。私は生まれないほうがよかったの? 寂しい…」と泣き出します。その涙を見て私は、娘が遊んでアピールをしていたのは、寂しい気持ちを訴えていたのだと気づきました。私は、娘をすぐに抱きしめて「お仕事やおうちのことが忙しくて、娘ちゃんの寂しい思いに気づけなくてごめんね」と伝えます。この出来事を夫にも報告し、夫婦で解決策を考えました。まずは作り置きレシピを活用して、平日の夕飯作りを時短。家事はこだわりがあり自分でしたいという気持ちが強かったのですが、夫にも手伝ってもらうことにして、少しでも娘と遊ぶ時間を作るように。
私は忙しさを理由に、まだ4歳の子どもが「生まれないほうがよかったの?」と思ってしまうほど娘に向き合っていなかったことを深く反省しました。小さな子どもは気持ちをうまく言葉にすることができません。大人からするとただのわがままに見える行動も、何かを訴えたいサインなのかもしれないと考えるように。そうすることで、娘は以前よりも笑顔を見せてくれるようになりました。娘への接し方を改めるきっかけとなった出来事です。
作画/ひのっしー
著者:山崎かなこ
4歳の娘のワンオペ育児に奮闘するアラフォーママ。趣味は休日のパン屋さん巡り。産前は自分でもパンを焼いていたため、そろそろ再開したいと思っている。