義母に受診すべきか相談すると
私は、妊娠7カ月のときに知らない土地へ引っ越し、夫の両親と同居を始めました。初めての育児、初めての土地で友人もいない中、育児の相談相手は義母でした。そんな中、息子が生後6カ月のころ、私は息子に咳や鼻水の症状が出ていることに気づいたのです。
息子は今まで風邪を引いたことがなかったので、病院に行っていいものか私は判断がつきませんでした。ちょうど年末で病院は休暇に入ってしまったので、救急外来しか受け付けていません。私は、風邪症状で救急外来にかかっていいのか、しばらく様子を見たほうが良いのか……と悶々と悩んでいました。
私は病院へ行ったほうが良いか義母に相談することにしました。すると……。
義母は「私が子育てをしていたとき、子どもを病院へ連れて行ったら『この程度で病院に連れてこないで』とお医者さんに言われた。風邪くらいなら連れて行かなくていいわよ」と言ったのです。
義母の言葉を無視して病院へ
悩みつつもどちらかと言えば病院に連れて行きたい気持ちが強かった私ですが、義母の言葉を聞いて、「自分は過保護なのかな……」と感じ、病院へ連れていくのをちゅうちょしました。しかし、日に日に息子の症状は悪化していきます。
息子は寝ていると呼吸が苦しくなるのか、何度も起きてしまい、親子共々睡眠不足に。「このままだと私も倒れる……」。そう思った私は、義母に「これから病院へ行きます!」と宣言し、外出の準備を始めました。私が通院を決心した日は元日でした。
義母はまた「このくらいじゃ……」と止めに入りますが、私は「(息子だけではなく)私もつらいので、行きます」と言い、病院へ向かったのです。
診察の結果、息子は風邪ということで鼻や喉の炎症を抑える薬が出ました。私は、医師から「困ったことがあればいつでも来ていいんだからね」という言葉もかけてもらい、薬も出たのでホッとしました。
結果的に、息子は大きな病気などではありませんでした。しかし、薬のおかげか、息子の症状は2日後くらいには良くなり眠れるように。また、そのおかげで私の睡眠不足と不安な気持ちが解消されて心が和らぎ、病院に行ってよかったと感じました。義母のアドバイスも1つの意見として参考にしつつ、自分の考えや気持ちも大事にして行動することも必要なのだと感じた出来事でした。
※休日・夜間の子どもの体調不良にどう対処したらよいか迷ったとき、小児科医師や看護師に電話で相談し、アドバイスしてもらうことができます。 全国同一の短縮番号「♯8000」をプッシュすると、お住まいの都道府県の窓口につながります。判断に迷うときは専門家に相談すると安心ですね。
著者:鈴木 ゆう
2021年生まれの男の子のママ。子どもが発達障害グレーゾーンのため、療育に通っている。仕事と療育の両立に奮闘中。