お泊まり当日にまさかの…
私が高校生のころ、お盆とお正月は父の実家に行くのが毎年の恒例行事でした。父の実家に行くときはだいたい1泊2日の予定で、めったに会えない従姉と夜遅くまで話したり、遊んだりするのをいつも楽しみにしていました。
その年もお正月に父の実家に1泊で泊まりに行った私たち。そのときはちょうどお昼ごはんを従姉と一緒に食べ、ひと休みしようとしたところでした。なんとなく下着に違和感を覚えた私は、慌ててトイレに駆け込んだのです。
予定日より早く生理がきてしまう
トイレで下着を確認したところ、予想通り経血が少し付いていました。しかし、生理予定日はまだ先だと思っていた私は、ナプキンの用意がありません。仕方なくトイレにあった従姉のナプキンを借りましたが、さすがにショーツは借りられません。
自分で買いに行こうと思ったものの、父の実家は田舎にあり、ドラッグストアもスーパーも歩いて行ける距離にはないのです。土地勘もなく、どうしたらいいのか途方に暮れること数十分。
結局、自分ひとりではどうしようもないと判断し、観念して伯母に生理になってしまったことを話しました。
従姉の高級外車に乗って…
伯母は突然生理になってしまった私に、やさしく声をかけてなぐさめてくれました。そして娘である従姉に、車を出すように頼んでくれたのです。
当時の従姉は車が趣味で、愛車はMT仕様の高級外車。初めて乗る外車に緊張しながら乗り込み、ショーツを買いに行きました。
いつもは両親や祖父母の車くらいしか乗る機会がなく、高級外車という物珍しさもあって、楽しいというよりシートを汚してしまわないか、そればかりが気になっていました。
そんな中、緊張する私に気づかってか、従姉はたくさん話を振ってくれました。おしゃべりしながらギアを操作し、スイスイと車を運転する従姉。その姿は、当時高校生だった私の目にとてもかっこよく映ったのを覚えています。
おかげで無事ショーツを購入し、ピンチを乗り切ることができました。
お正月というおめでたい日にまさかの生理になってしまい、パニックになってしまった私。しかし、従姉の気づかいのおかげで、少しだけ「シートを汚してしまわないか」という不安や緊張が和らぎました。
生理は予定日より早くくるときもありますし、生理が突然きたからといって、すぐに生理用品を買いに行けるとは限りません。特にお泊まりのときは、いつもと違う環境で対処するのも大変です。念には念を入れて、生理予定日が近くなくても生理グッズを持ち歩こう……と学んだ出来事でした。
著者/石原優子
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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