3人目はスピード出産
上の子たちのときも分娩時間が比較的短かった私ですが、3人目に至っては陣痛開始から2時間ほどで出産となりました。
陣痛促進剤を使って、計画無痛分娩での出産だったこともあり、私は「なんだか本当にあっという間で、助産師さんと最後まで笑顔で会話できるほどラクな出産だったな」と感じていました。
助産師さんから上の子たちへ
出産を終え少し落ち着いたところで、いよいよ上の子たちが末っ子と初めての対面。ドキドキした眼差しで末っ子を見つめる上の子たちに、助産師さんがこう声をかけてくれたのです。
「お姉ちゃんたち2人が順番に、一生懸命、狭い産道を頑張って頑張ってくぐり抜けて出てきたから、3人目の末っ子くんはその道を通ってするりとラクに出てくることができたんだよ」。
そして、「ママが一番ラクな出産だったと感じたのも、上の子たちが一生懸命、末っ子くんの通り道を作っておいてくれたからなんだよ」と私にも話してくれたのでした。
真剣な眼差しで助産師さんの言葉を聞いて頷いた長女と次女の表情は、なんだか少し誇らしげに見えました。末っ子が通るために、上の子たちが作った産道。そんなふうに考えると、私が今回の出産をラクだと感じたのは上の2人のおかげなんだなと、なんだかホロリときてしまいました。分娩を最後までやさしくサポートし、子どもたちに素敵な言葉をかけてくれた助産師さんには今でも心から感謝しています。
著者:河原り/2016年生まれと2018年生まれの女の子2人、2024年生まれの男の子のママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)