近所で1人暮らしをする義母も私にとってはストレスのタネ。私や娘が自宅で過ごすようになって以来、朝からわが家にやってきて1日中居座ります。
義母は孫をかわいがりに来ているというより、私をいびり倒しに来ているよう。家事育児すべてに文句をつけて帰ります。そろそろ限界を迎えようとしていたそのとき、事件は起こったのです。
実家に帰さない!
今度の週末は、実家の母の誕生日。私は、久しぶりに娘を連れて帰省したいと思っていました。夫と義母があんな状態なので、娘が生まれて以来ほとんど実家へは帰れていなかったのです。
一応夫にお伺いをたてると、即却下。家事をサボるなと言うので、食事の支度や掃除はきちんとやってから出かけると伝えたのですが、聞き入れてもらえませんでした。居合わせた義母も、誰が夫の世話をするのだと文句ばかり。専業主婦は、夫に作り置きしたごはんを温めさせるのすら許されないようです。
しまいには「嫁になった今は、義母が私の親だ」とピシャリ! 実家の両親とは縁を切れとまで言うのです。
縁を切るのは私だけじゃない!
私は即座に「わかりました! 縁を切りますね」と返し、ある場所に向かいました。
そこは義母の実家にあたる義祖父母の家。私や娘のことをかわいがってくれる義祖父母が住んでいます。
用件はただひとつ。義母が実家と縁を切ることになるので、その息子夫婦である私たちともお別れになる、という挨拶です。嫁の私が実家と縁を切るのであれば、同じく嫁である義母も実家と縁を切るということになります。それに先駆け、挨拶をしに行ったのでした。
義祖父母は何が起こっているのかわからないという顔。どういうことか? と尋ねられたので、洗いざらい打ち明けることにしました。
嫁になったら婚家の親に従うもの
帰宅すると、夫と義母は烈火のごとく怒っていました。私がご祖父母宅を出たすぐ後に、義祖父から電話があったようです。
義祖父は私にはやさしい一面しか見せないものの、かつて本当に厳しい人だったようで、今でも義母は苦手なよう。「何をしてくれたのだ」と私に向かって怒鳴ります。
しかし「嫁になったら婚家の母親が親」という義母の言い分を尊重するのなら、義母の親は義父側の両親ということになります。方針通り、縁を切るのが筋というもの。義母にそう伝えると、もう何も言い返せず怒って帰ってしまいました。
さらに、夫も義祖父から厳しく言われたようで、手のひらを返したかのように実家への帰省をOKしてくれました。留守にする間の食事は作り置きしていくつもりでしたが、それもしなくていいという夫。自炊するというから驚きです。義祖父はどんな魔法を使ったのでしょうか。
家族を大切に
「家族を大切に」と言ってくれた義祖父のおかげで、実家にも自由に帰れるようになりました。何かあればすぐに相談してという頼もしい義祖父を味方につけたのは、心強い限り!
正直、夫や義母にはうんざりしていましたが、もう少し夫と家族を続けようと決めたのでした。
家族でいがみ合う毎日は、楽しいものではありません。自分の都合を押し付けるだけでなく、相手の立場に立って物事を考え、理解し合って暮らしていきたいですね。