不倫したのは私のせい
ある日夫のズボンのポケットから、不倫相手からもらったと思われるメッセージカードが出てきました。どうやら遅い帰宅も出張も、不倫相手と過ごしていたようです。
夫への興味をなくしていても、娘にとってはたった1人のパパ。不倫は許せず、私は夫に詰め寄りました。
すると夫は開き直って、私が悪いと主張します。私が子どもを構ってばかりで自分を蔑ろにしたから不倫したそう。そんな女は不倫されて当たり前だと言うのです。
そこまで言われたら、私にも考えがあります。夫にはちゃんと責任を取ると伝え、私は行動に出ました。
娘のお世話より、夫のお世話♪
翌日、私は両親を自宅に呼びました。事情は全部説明済みです。夫が帰宅すると、いよいよ作戦開始! 娘のお世話を両親に任せ、私は夫のお世話に専念します。
お風呂に入ると言われれば、子どものように洋服を脱がせてあげるところから始めました。夫はびっくりどっきり。ひとりで入ると言って、私を風呂場から追い出しました。しかし私は諦めません。ドアの外からあれこれ声をかけ、いざ風呂から上がってきたら、タオルでゴシゴシと拭いてあげました。
次に夕食を目の前にした夫は、不思議顔。箸がないと私に言いました。でも夫に箸は不要! なぜなら私が全部口に運んであげるのです。
フーフーしてお口にあーん。さすがに私の両親に見られて恥ずかしくなり、自分で食べると言い張り、さっさと食事を終えました。その後、あっという間に寝室へ。もちろん、子守歌や本の読み聞かせをサービス! うるさいと断られてその日は終了しました。
その後も毎日私がピタッとくっついて夫を構うので、スマホを覗く暇もありません。次第に夫は喜ぶどころかやつれた表情に……。構ってくれと言ったのは自分のはずなのに!
夫ギブアップ!
たった2日で夫はギブアップ! 不倫を私のせいにしたことを誤り、自分がただ誘惑に負けただけだと白状しました。
夫の不倫は許せませんが、まだ小さい娘を連れて離婚するのは得策ではないと考えた私。不倫相手から慰謝料を取り、夫とは再構築を選択しました。
再構築の条件は、家事育児の分担。今のところ夫はよく娘のお世話をしています。
娘と同じ土俵に立ち、自分を優先しないと拗ねていた自分の幼稚さに、少しは気づいてくれたでしょうか。不倫は許し難いことですが、あのまま、まるで子どものような夫と娘、2人の子育てのような日々は耐えられなかったでしょう。
軌道修正の良い機会になったと思うことにしようと思っています。
子育ては夫婦で力を合わせてするもの。何事も自分を優先してほしいパパはまるで子どもで、親になりきれていなかったのかもしれませんね。また、妻に不満だからといって不倫が許されるわけがありません。考えを改め、親として子育てに向き合ってほしいですね。