長女が救急搬送!?通っていたこども園から緊急電話があり…
今から3年前、長女がこども園の年長のときのことです。
運動会の練習を日々頑張っていた9月のある日、通っていたこども園から 「長女ちゃんが急に腹痛でのたうち回り、嘔吐しました。これから救急車に乗ってA病院に向かいます。お母さん、すぐ来られますか? 私は一緒に救急車に同乗します!」 と緊急の電話がありました。
大きなA病院へ搬送、救急性を匂わす発言…。健康体だったはずの長女に何が起こったのかわからないまま、私はとにかく入院や手術も覚悟し、病院へ向かう準備をしました。
しかし、電話から3分もしないうちに 「もしもし、お母さんですか? あの…ゆっくり来ていただいて大丈夫ですよ。気をつけて来てくださいね」 と、やや歯切れが悪い電話がきたのです。私は頭にハテナがいっぱいになりながらもA病院へ。
病院に到着し長女のいる診察室へ向かうと、「あ、お母ちゃん!」 とケロッとした声で反応する長女がいるではありませんか! 診察台に横たわっている長女は、普段と変わらない様子でした。
医師の診断によると、「便秘とガスだまりですね。子どもが腹痛で運ばれてくる原因の7割は便秘で、今すごく多い症状なんですよ」とのこと。「そんなことで救急車で運ばれることがあるの?!」と思いましたが、長女は元々便秘持ち。最近は自力排便できていますが、2才ごろは自力排便する力が弱く、おしりが切れ、便を出しやすくする薬にお世話になったこともありました。
驚きとともに、私は「あぁ〜…」と納得。同時にやっと安心できたのです。その後、浣腸をしてもらい、車椅子でトイレに移動、難なく排便ができました。
それにしても、人生初の救急車&車椅子が便秘とは…。私はホッとして何だかおかしくなり、不謹慎かもしれないですが、車椅子姿を写真に撮り、2人で笑いました。
今回のようなことが起きたのは、長女が自分でおしりを拭き取りができるようになってから、便の確認をしていなかったのが原因だったと感じています。そのため、今ではトイレタイムが長かったときは便秘か下痢がないか聞くようにしています。
また、水分や野菜が不足すると長女は便秘気味になりやすいので、暑さと運動会練習により水分不足になっていたのかもしれません。長女には再度水分・野菜の必要性を伝え、私も摂取量に気をつけるようにしています。
ちなみに、翌日にはこども園に元気に登園し、運動会も無事参加できました。 今回の事で便秘の怖さを実感し、いつもと変わらない当たり前の日々を改めて嬉しく思っています。 長女もあの腹痛には相当懲りたようです。
作画/きりぷち
著者:星 あきら
8才・3才の姉弟を育てる母。医療機関に勤務しています。趣味はお絵描きで、子どものお帳面描きに毎日奮闘中。