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「危険な状態です」妊娠中ドロッと流れ出る感覚がして布団を見ると、血の海!?⇒耳を疑う診断結果が…

妊娠36週目の初日、いつも通り5歳の長女を保育園に送って行きました。そのころは出産間近だったのでおなかも大きく、むくみや腰痛などもあったのですが、その日は何かが違うような気がしました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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大量出血の原因は…

ひとまず家に帰ってすぐに、布団を敷いて横になった私。するとしばらくして、生理中に大量に出たときのような感覚が……。起き上がって見てみると、布団は血の海でした。1回分のおしっこくらいは出血があったと思います。すぐに産院に電話して、陣痛タクシーを呼びました。産院からは落ち着いてゆっくりいらっしゃいとのことだったので、ひとりで慌てず向かいます。しかし「常位胎盤早期剥離」になりかけているかもしれないとのことで、緊急帝王切開で出産することになりました。あんなに大量の出血を見たのは人生で初めてで、とても驚いたのを今でも覚えています。

 

入院の準備が何もできていない中の出産だったので、とても大変でした。特に夫が必要な物について何もわかっていなくて、入院準備を代わりにしてもらうためにすべて細かく指示しなければいけなかったのが本当に大変で……。妊娠後期になったら、たとえ出産予定日がまだでも、早めにいろいろと準備をしておくべきだったなと反省。急に入院することになったら自分ひとりで準備はできないので、夫にもあらかじめ詳しく伝えておく必要もありました。備えあれば憂いなし。妊娠時に限らず、普段の生活でも早めの準備を心がけていこうと思った出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

常位胎盤早期剥離とは、妊娠中に何らかの理由で胎盤がはがれてしまう現象です。胎盤は赤ちゃんに栄養や酸素を届ける役割があるため、はがれてしまうと赤ちゃんの命に関わります。また、はがれる際に大量の出血があることも多く、妊婦さんが亡くなってしまう主な原因の1つでもあるのです。

 

主な症状としては、出血と下腹部の痛みやおなかの張り、板状硬という腹筋の緊張などがあります。特に、妊娠中に出血があった場合は、たとえ少量だったとしても常位胎盤早期剥離の疑いがないか確認が必要です。

 

常位胎盤早期剥離は、妊娠32週ごろから急に増え始め、妊娠36週が発症のピークとされています。しかし、それまで順調だったという人も、妊娠30週を過ぎたあたりからは、常位胎盤早期剥離という病気があることや、どんな症状があるのかなどを知って、体調の変化に注意して過ごしてくださいね。

 

常位胎盤早期剥離は赤ちゃんと妊婦さん本人、両方の命に関わります。一刻を争うため、何かおかしいなと感じたらすぐにかかりつけ医に相談し、指示を仰いでください。

 

 

作画/さくら


著者:月野 ぷんこ

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