いくら探しても息子が見つからない!
試着を終えて試着室から出た私は、まわりに誰もいないことに気がつきます。3人とも試着室の近くにいたはずなのになぁと思いながら辺りを見渡すと、夫が娘を抱っこして店内をうろうろしていました。私に気づいた夫が慌てて駆け寄ってきたので「どうしたの?」と聞くと、「息子くんがどっか走っていっちゃって……! 駐車場まで出て行ったところを店員さんが見つけて捕まえてくれたんだけど、また逃げ出して行方不明なんだ!」とのこと。
ワンフロアしかないスポーツ用品店のため、お店を出れば駐車場はすぐそこ。その先すぐに道路があります。もし何かあったら……と焦った私たちは、店員さんにも探してもらいましたがなかなか見つからず、店内アナウンスをしてもまだよく内容を理解できる年齢でもなく……。
絶対外へ出て行った……。どうすればいいの……。と絶望しかけたとき、 何事もなかったかのような表情で目の前にひょっこりと現れた息子。どこを探しても見つからなかった息子が急に出てきてとにかく驚きましたが、特にけがはないようで、ホッと一安心しました。
好奇心旺盛でヤンチャな年頃の子どもふたりを、大人ひとりで見るのは危険だなと改めて感じました。今こそ子ども用ハーネスを使うべきだと思った私たちは、この日以来大人ひとりで子どもたちを見るときは、必ずハーネスを使うようにしています。
作画/しおん
著者:水谷 こめこ
1歳と2歳の年子を育てるパート勤務の母。夫は10歳年下。