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「貧乏人のくせに」結婚式で水をぶっかけてきた義妹→私「じゃあ取引中止で」私の正体を知った義妹の哀れな末路…

夫の弟、つまり義弟が結婚することに。義弟とその婚約者との顔合わせの食事会は終始和やかな雰囲気でした。しかし、食事会終わりにお手洗いに立つと、しかめっ面をした義弟の婚約者が追いかけてきたのです……。

その日会ったばかりの義弟の婚約者から突然、「今後のお付き合いのことなんですが、これっきりにしてもらえませんか?」「結婚式にお2人を呼ぶつもりはありませんし、基本的に連絡も控えてください」と言われた私。その真意がわからず、呆然としてしまいました……。

 

貧乏人の夫婦…?

我に返った私は、「どうしてそんなことを言い出すのかしら……?」と尋ねてみました。すると、「私の彼は20代で会社を経営しているし、お金も稼いでるしで私の理想の人なんです!」「だからお兄さん夫婦も素敵な人だろうと思ってたのに……失望して……」とがっかりした様子を隠しもしない義弟の婚約者。

 

私は田舎の農家育ちです。そして、夫は現在専業主夫。都会育ちで実家もそこそこ裕福な義弟の婚約者は、どうやらそんなことで私たち夫婦をバカにしているようです。

 

「ヒモ男と貧乏人の夫婦は、もやし生活でも送っていてくださ~い」「私たちは私たちと釣り合う人としか付き合わないので」と言い残して先にお手洗いを出て行った義弟の婚約者。

 

私の夫とその弟はとても仲の良い兄弟なのです。義弟の婚約者の本性を伝えるかどうか、そして今後の付き合いをどうしようか、と私はしばらく1人で悩み続けました。

 

 

結婚式当日

そして、義弟の結婚式当日――。

 

私たち夫婦には招待状が送られてきませんでしたが、義弟から直接「招待状の返事がなかったようだけど、もちろん出席してくれるよね?」と連絡があったため、2人でおめかしをして結婚式会場へ向かいました。おそらく、招待状は義弟の婚約者が送らなかったのでしょう。

 

そして、結婚式の会場へ入った途端――、私は義弟の婚約者にバケツで水をかけられたのです。

 

「貧乏人のくせに私と家族になれると思うなw」

「底辺夫婦と馴れ合うつもりなんて一切ないのよ!」

「では旦那さんとは取引停止で」

「え?」

 

 

婚約者にベタ惚れの義弟に配慮して、おおごとにしないようにしていましたが、さすがにもう限界でした。怒りに震えた私は、「そこまで言うなら徹底的に関係を絶ってやろうじゃない!」「まずは早速取引停止よ!二度と契約なんてするもんか!」と言い放ちました。

 

実は、私は会社を経営している社長。義弟の経営する会社は私の会社の下請の事業者なのです。今日は、取引先代表としても挨拶をする予定で、気合を入れてきたのに、水をかけられるなんて思いもしませんでした。

 

未だに状況を飲み込めていないらしい義弟の婚約者。私は隣にいた夫に肩を抱かれ、そのまま会場を後にしました。

 

 

 

夫は実は…

その後、義弟の婚約者から何度も電話がかかってきましたが、私たち夫婦は徹底無視。水をかけたことへの謝罪と、私の夫に対する無礼な態度への謝罪が繰り返しメッセージでも送られてきていました。

 

私の夫は会社勤めをしていた際、最速で役員になり会社では伝説の社員と言われていました。生涯年収を数年で稼ぎ切った夫は、早期退職をして今は貯めていたお金といただいた退職金をもとに、コツコツと投資などをしながら、専業主夫として私を支えてくれているのです。本人は仕事より家事が好きなようで、働いていたときよりもいきいきとしています。

 

どうやら義弟の婚約者の父親が、私の夫が勤めていた会社で働いていたそう。結婚式場での娘の無礼な態度を見て、「あの方を誰だと思っているんだ!」と叱り飛ばしていました。

 

その後――。

 

 

義弟からは「まだ籍も入れていないし、彼女との結婚は白紙に戻す」と連絡がありました。式をぶち壊してしまったことを謝罪すると、「結婚する前でよかったよ」と言ってくれました。

 

大量の水を浴びてしまった私をお風呂に入るよううながすと、夫はそのまま買い物へ出かけていきました。「風邪を引いたら大変!」と言って、私の髪を乾かし、生姜やネギのたっぷり入ったあたたかいごはんを作ってくれた夫。

 

会社で役員として働いていた夫も尊敬していますが、今の夫のこともまた、尊敬している私。どんな働き方でも、夫婦が納得していれば良いはずです。実際に今の関係も気に入っています。そのことを義弟の元婚約者に気付いてもらえることを願うばかりです。

 

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