人間はいつどうなるかわからない
要介護度の高い高齢者を介護する場合、ほぼ付きっきりで介護することになります。若いころの自分は、自分の両親に介護が必要になったらどうしようという、漠然とした不安がありました。
ところが、自分が30代の中ごろに、当時71歳だった父が倒れたのです。足に血栓ができる病気で、倒れる前日まですたすた歩いたり、自転車に乗って遠出したりしていた父が、突然足を引きずり、杖を突く様子を見てがく然としたのを覚えています。
付きまとう「介護」の不安
その後、父は再三にわたり足の手術を繰り返しました。そして数年後についに「要支援2」の判定を受けることになったのです。ついにそこまでになってしまったかと、落ち込みました。いずれは車椅子になる可能性もあり、どうなっていくのかと不安で眠れない日々も。
その当時は要支援2でしたが、いずれ要介護になれば自分も仕事を辞めて、付きっきりになるのではないかという不安に襲われました。
介護は分担するのがベスト
ひとりで家族の介護をおこなうのは、精神的にも体力的にも相当な負担になると思い、私たちは父の介護を母親と2人で分担しておこなっていました。そのため、さほど負担になることもありませんでした。もしも母がひとりで介護していたら、かなり大変だったでしょう。さらにケアワーカーの協力もあり、大変助かりました。父はその後亡くなりましたが、父も自分たち家族も後悔することなく、見送ることができました。
介護は精神面や肉体的だけではなく、金銭面での負担もあります。父は要支援2のまま、車椅子を必要とすることはありませんでした。私の家は金銭的に余裕がなく、バリアフリー化されていない築53年の家です。もしも父が車椅子になっていたらと思うと、とても家では生活できなかったと思います。
まとめ
私の周りには、介護をひとりでおこなう人が少なくありません。ひとりで家族の介護問題を抱え込まないようにするには、介護のプロや気の知れた相手などに相談することが大切だと感じます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:吉田ひろし/男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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