「クーラーボックス」で低温キープ
食材はクーラーボックスに入れて持ち運びましょう。食中毒菌は30〜40℃くらいの暖かい場所で急激に増殖するので、氷や保冷剤をたっぷり使ってしっかり冷やすのがポイント。
また、お肉や魚についている菌が、そのまま食べる野菜などに移ってしまうことがあります。
菌が移らないよう、加熱用と生食用でクーラーボックスを分けるか、食材を一つずつ保存袋などに入れて保存しましょう。
バーベキュー場に着いたら、タープ下や木陰など、直射日光が当たらない場所に置いてくださいね。
地面からの熱でクーラーボックスが温まらないように、専用のスタンドを使うのもおすすめです。
丁寧な手洗いで菌を退治!
調理前や食べる前には、しっかり手を洗って菌を食材につけないようにしましょう。
バーベキュー場に石鹸がない場合もあるので、ミニサイズのハンドソープや紙石鹸を持参するといいですね。
炊事場が遠くて頻繁に洗えないときのために、ウェットティッシュや手指消毒用アルコールを用意しておくのもアリ。
また、バーベキューではいつもと違う調理器具を使うため、手指を怪我することもあります。
傷口には菌がついている場合が多いので、怪我をしたときは使い捨てビニール手袋を使い、素手で食材に触れないようにしましょう。
包丁やまな板を分けよう
お肉や魚には食中毒の原因となる菌がたくさんついているため、包丁やまな板はお肉・魚用、野菜用と使い分けるのがベスト。
とはいえ、ただでさえ荷物が多いバーベキューで、まな板を何枚も持って行くのは大変ですよね。
分けて使うのが難しいときは、生野菜などを先に切ってからお肉や魚を切りましょう。100均などで売っているまな板シートを使うのもおすすめです。
お肉はしっかり加熱しよう
食中毒予防で大切なのが、食材にしっかりと火を通すこと。ほとんどの菌は中心部が75℃で1分以上の加熱により死滅するといわれています。
しかし、バーベキューは自宅のコンロと違って火加減が難しく、生焼けになってしまいがち。
また、ひき肉や筋切りしたお肉、タレなどに漬け込んだお肉は、表面についた菌が内部まで入ってしまいます。
竹串を刺して肉汁が透明になっているかをチェックしたり、一度切って断面を見たりして、十分火が通っているかを確認しましょう。
生肉を扱う用、焼けたお肉を取り分ける用と、トングを使い分けることも大切です。
出典:農林水産省「お肉はしっかり火を通してから食べましょう」
【番外編】焦げた野菜は食べないで!
しっかり火を通すことで食中毒を予防できますが、加熱しすぎるとかえって体に良くない物質が作られてしまいます。
この物質はイモや野菜を高い温度で長く調理することで発生するため、火が弱い場所でササッと焼いて、焦げないうちに食べちゃいましょう。
【食中毒対策】持ち物チェックリスト
今回ご紹介した食中毒対策に必要な持ち物をリストにまとめました。
・保冷剤、氷
・クーラーボックス(あればスタンドも)
・お肉・魚用の保存袋
・ミニサイズのハンドソープや紙石鹸
・ウェットティッシュ
・手指消毒用アルコール
・使い捨てビニール手袋
・包丁(お肉・魚用、野菜用)
・まな板 or まな板シート
・トング(生肉用、焼けたお肉用)
バーベキューの準備をするときにぜひ活用してください。
夏のバーベキューを安心して楽しもう!
炎天下で食材を扱うバーベキューは、食中毒のリスクが高まります。しかし、少しの工夫でそのリスクをぐっと減らせますよ!
今回ご紹介した対策を取り入れて、安全に楽しんでくださいね。