記事サムネイル画像

「不正出血が止まらない!」セカンドオピニオンで判明したまさかの病気とは【体験談】

35歳ごろから、冬になると毎年3〜4カ月も生理が続き、毎年同じ婦人科でピルを処方してもらっていました。しかし、原因は子宮腺筋症という病気で、ピルの処方は逆効果だったのです。ほかの病院を受診する必要性を痛感したときのお話です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師沢岻美奈子先生
女性医療クリニック院長

2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

 

6年近くたってやっと判明した病名

受診の結果、止まらない出血は「子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)」という病気が原因でした。これは、何らかの原因で子宮内膜が子宮の筋肉壁の中にできてしまい、それが邪魔をすることで子宮が収縮できず出血が止まらなくなるという病気だそうです。

 

通常は女性ホルモンが出血を止めるように子宮に働きかけるため、子宮そのものが収縮できなくても出血は止まるのだそうです。しかし、40代に近付くと、気温の下がる冬にかけて女性ホルモンが正常に分泌されにくくなってしまう場合があるようでした。

 

つまり、筋力やホルモンによっても出血を止めることができず、だらだらとした出血が長期間続いてしまっていたのです。しかも、医療用ピルは子宮内膜を成長させるいわば「ごはん」という説明を受けました。ピルの服用を続けたことで、子宮の壁の中で子宮内膜が成長し続け、余計に出血が止まりにくくなっていたのです。

 

セカンドオピニオンの大切さ

幸い、出血量が少なかったため貧血などの合併症状は見られませんでした。また、年齢的にこれ以上の妊娠出産を希望していなかったため、特別な治療はおこなわない方針で現在に至っています。

 

もし、出血が止まらなくなった初期のころに違う病院を受診していたら、何年も長期間の出血で悩むことはなかったかもしれません。幸い、私の子宮腺筋症の症状はさほど深刻なものではありませんでした。しかし、もしもピルの服用を続けたり、もっとほかの深刻な症状を見落としていたりしたら事態は大きく変わっていたかもしれません。

 

 

まとめ

医療機関は信頼できるかかりつけ医を持つことが重要だと感じました。でも、もし納得できない診断を受けたときは、試しに別の病院の先生の意見を聞くことも検討すべきだと思います。特に、女性特有の病気は早期発見が治療の要と聞きます。少しでも不安や疑問を感じたら、納得できる説明をしてくれる医師を探すのが得策だと思いました。

 


※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者: 森本いずみ/40代女性・主婦

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    医療の新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む