初めて会うベビーシッターさんは…
腹痛に襲われた日は、夫に早く帰ってきてもらいました。しかし、翌日はどうしても出社しなければならないとのことで、長女のお世話はできないという夫。私の腹痛も治まらず、どうしたものかと夫婦2人でひと晩悩み続けました。
翌日、夫は出社前にベビーシッターさんを手配してくれました。夫が出かけていき、しばらく経ってから現れたシッターさん。正直、初対面ですし、不安でいっぱいでした。
しかし、このシッターさんがすばらしい方だったのです!
プロのシッターさんだけあって、長女のお世話を完璧にこなしてくれました。それだけでなく、腹痛で苦しむ私のケアまでしてくれたのです。まさに「人格者」といえる方でした。
それからも、私は何度かこのシッターさんを指名して頼みました。ワンオペのつらさを理解してくれて、有益なアドバイスをくれて……もしこのシッターさんと出会っていなかったら、私は2人目を出産しようとは思わなかったかもしれません。
その方はもうシッター業を引退されていますが、今では家族ぐるみで遊ぶ仲です。 腹痛はつらかったですが、人生を好転させるほどの良い出会いに恵まれて、本当によかったです。あらためて、人生どこに幸運が待っているかわからないと思った出来事でした。
イラスト/はたこ
著者:片田ゆい
4歳の娘、0歳の息子の母。夫婦とも実家が県外のため、両親・義両親を頼れず2人で子育てに励んでいる。