夫の様子にイラッとして車内はカオス
私はなんとか泣き止ませようと、後部座席の息子の方を向いて「いないいないばあ」をしてみたり、なでなでしたりと試行錯誤していました。ですが、まったく泣きやまず……。
そんなとき、運転席から物音がすることに気づきました。夫の方を見ると、コツコツコツという靴音と振動が。泣き止まない息子にイラついて貧乏ゆすりしている！と思った瞬間、一気に頭に血が昇りました。「すみませんね！子ども一人泣きやませられなくて！」と運転席に向かって怒鳴ると同時に涙も出てきて……。息子も私も泣き出す最悪の帰り道になりました。
自宅に着いて夫と話したら、イライラして足をゆすっていると思っていたのは、音楽に合わせて足でリズムをとっていただけだとわかりました。夫は急に怒鳴られて驚いたようでしたが、「誤解させるようなことしてごめん」と謝ってくれました。
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何をしても泣きやまないと気持ちが焦ってきますよね。夫は音楽を聴いていたとのことですが、ママがあやしても泣きやまないとわかったら、子どもが好きそうな音楽をかけるといった提案があってもいいのではと思ったり……。困っている相手に寄り添いながら、一緒に子育てできるといいですよね。
イラスト／さくら
著者：桜井佐智子
10カ月の男の子を育てる専業主婦。趣味は園芸と刺しゅう。
