父の次に母が! 続く介護
私の父親は、82歳で他界しました。脚の病気に始まり、それが10年にわたる介護に発展したのです。それから10年に及ぶ父の介護を、母と2人でおこなってきました。最後はほかの病気で亡くなったのですが、唯一よかったと思うのは、最期は安らかに亡くなったことです。
そして、やっと自由になれると思ったのもつかの間、今度は母が倒れてしまったのです。長い介護が終わり、緊張の糸がぷつりと切れたのかもしれません。母親は病気ではなく、脚の骨折から始まり、その後みるみると衰えていきました。
高齢者は戸建て住宅は不向き?
当時、母はまだ76歳で比較的若いと思っていましたが、そんなことはなかったのだと痛感しました。もともと階段の上り下りが大変でしたが、ついにできなくなってしまいました。自宅は2階が生活の拠点なので、母を引っ越しさせざるを得ない状況になったのです。
両親の介護を経験して感じたことは、高齢者は比較的戸建て住宅よりもエレベーター付きのマンションや、アパートの1階に住んだほうが都合が良いということです。戸建て住宅はどうしても階段の昇降が必要になり、今の自宅のような2階が拠点の場合には、脚を悪くすると致命的になってしまいます。その点で、自由に上下階を行き来できるマンションのほうがお互いにラクだと思いました。
父の介護経験を生かして
母は現在、一般のマンションに住んでいます。もともとマンション住まいに憧れを持っていたので、本人も満足しているようです。まだ要支援認定はされていませんが、やや心配な面もあるので、ときどき母が住むマンションを訪れています。
もしも母も父と同じように要介護認定を受けることになったとしても、父のときの経験があるので、心に余裕を持って対応できそうです。介護は本当に大変でしたが、2回目となるとさほど不安もなく、もしそうなっても頑張っていけると確信しています。
まとめ
私の両親は、2人とも脚から弱っていきました。脚は「第2の心臓」とも呼ばれるそうなので、私も毎日欠かさずウォーキングなどの運動をする癖をつけて若いうちから健康を意識していきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:吉田ひろし/男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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