トイレに行きたいと言ったら…
とある施設で、キッチン担当として働き始めたときのことです。この日は生理2日目で、いつもよりさらに経血量が多い日でした。業務開始から2時間ほど経ったとき、そろそろ生理用ナプキンを交換したいと思い、先輩(女性)に「実は今日、生理で……。申し訳ないのですが、こまめにお手洗いに行かせてほしいです」とお願いをしました。
すると、先輩は「えっ!?」と驚いた反応を見せたのです。彼女の声のトーンから「働き始めたばかりだし今日は忙しいし、こまめにトイレ休憩に行きたいって言ったらさすがに怒られるか……」と申し訳なく思っていたら、彼女は明るい声色でこう続けました。
「まだ生理あるの!? ここの職場の人たち、みんなもう生理終わってるからさー!」と。
まさかの情報を聞かされて、逆にびっくりしました。そのあと女子トイレに行くと、彼女の発言を裏付けるかのごとく、サニタリーボックスは設置されていませんでした。どうやら、私以外の女性が生理がないというのは本当のようです。
ここで、「もしトイレが経血で汚れていたら、犯人が私だとすぐにバレてしまう」という問題が発生。そのため、翌日からは「経血で便器が汚れていないかな?」と、細かくチェックするようになりました。また、サニタリーボックスがないため、生理用ナプキンを自宅に持ち帰って処理しなければならず、この点でも大変な思いをしました。
先輩からは「サニタリーボックスを置いてもいいよ」と言われたのですが、私しか使わないとなると、なんとなく他の人の目が気になってしまうため、置くのは遠慮しました。この出来事をきっかけに、生理期間中に自宅以外のトイレを利用する際には、「他の人に迷惑をかけないようにしよう」という思いで、きれいにトイレを使うようになりました。
※経血にレバーのような塊が混じったり、ナプキンが1時間と持たないような場合には、婦人科の受診をおすすめいたします。
著者/板垣けいこ
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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