息子の写真を勝手に投稿され…
A子さんは、「子どもの成長とか、家族でお出かけした様子を毎日SNSに投稿しているの♡」と言いながら、自分の息子が遊んでいる様子をよくスマホで撮影していました。SNSでもママ友と繋がりたいなと思っていた私は、アカウントを新しくつくり、A子さんと相互フォローをします。
その晩、早速SNSの投稿をチェックしていると、私の息子とA子さんの子どもがいっしょに公園で遊んでいる様子が投稿されていることに気がつきました。写真の中には、息子以外にも何人かほかの子どもの顔も写っていたのです。過去の投稿を遡ってみても、加工なしで写る子どもの写真ばかり……。
私は慌ててA子さんに電話して、「息子が写真に写り込んでいるから削除してくれる?」とやさしく伝えると「非公開アカウントだし、見ている人なんて数人だよ!」と軽い返事。たしかにA子さんのアカウントは非公開ですが、500人ほどフォロワーがいます。それなのに「もうたくさんいいねがついてるから、もったいなくて消せないよ〜」と削除してくれず、挙句の果てには「あ! もしかしてたくさんいいねもらえてる私に嫉妬してる〜? 」と言ってくる始末。息子の顔を投稿しないでと伝えていなかったことはよくなかったなと思いながらも、お願いしても削除してくれないママ友にモヤモヤしてしまいます。
とりあえずいったん引き下がり、A子さんの投稿に写り込んでいた子どものママ友数人に連絡を取ることに。どうやらママ友たちは、みんな私と同じようにA子さんに削除のお願いを無視されて困っていたようです。そこで私たちは、A子さんの投稿に「写真を使用する許可を出していません。削除されないなら、通報させていただきます」と連名でコメントを投稿。すると、翌日にはきれいに削除されていました。
その後A子さんからの謝罪はありませんでしたが、とにかく投稿をやめてくれたので、それ以上の追求はしないことに。せっかく仲良くなれたと思ったママ友ですが、このことがきっかけで私や他のママ友たちとA子さんは疎遠に……。公園で会ってもあいさつをかわすだけに。そしてA子さんは、私たちのいる前では写真をとることをしなくなりました。気難しいママと思われたかもしれませんが、息子が事件や事故に巻き込まれないようにするには必要なことだったと思っています。ひとりで解決できないことは、周りの人と相談して一緒に行動することも大切だと実感した出来事です。
作画/Pappayappa
著者:桂ゆかり
働く乗り物が大好きな4歳の男の子と、ティッシュをひらひらさせて遊ぶのが大好きな2歳の女の子を育てるアラサーママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。