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1歳になってもハイハイができない息子「もう歩いてもいい頃だよね…?」⇒医師から耳を疑う診断結果が

生後10カ月健診のとき、ハイハイどころかずり這いすら全くしない息子に、先生から「要観察」と判定をもらいました。やっぱりなと思いながらも話を聞くと……?

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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子どもの成長速度は人それぞれ

成長速度が遅いことが気になっていた私は、「要観察」という先生からの判定に納得するも、「でもこの子、将来的にはちゃんと歩いてると思うよ。手足の力も弱くないし、はじめましての人をしっかり警戒してるから。でも決まりなので、保健師さんから連絡が来ます」と続けられた言葉にびっくり。え? そんなものなの? と不安と期待が入り混じりながら帰宅しました。

 

その後、1歳になっても寝返りしかできない息子を、小児科の発達の先生に診てもらいました。すると「この子は今準備しているね。お母さん、心配することないよ。保健師さんに何と言われても大丈夫だからね。1歳半になったら突然歩き出すんじゃないかな」と。え!? 本当に? だって1歳でハイハイすらしないっておかしくないの? と思いながら、二人の先生の同じような見解にとても驚いて帰りました。

 

すると先生の言った通り、1歳3カ月ごろにずり這い、ハイハイができるようになり、1歳7カ月ごろには歩き始めたのです! 先生たちの経験ってすごいなぁと、2人目を妊娠中の今でも思います。ほかの子たちと比べたら、運動発達が半年も遅れてしまっていたけれど、歩き始めたら足並みが揃いました。今では遅れていたことなど全く気になりません。子どもの成長速度は人それぞれなのだと実感し、「うちの子はおかしいのかな……」と不安になる必要はないのだと思えた出来事です。あのとき安心できるような言葉をかけてくれた先生たちには、感謝しています!

 

◇ ◇ ◇

 

もうすぐ1歳になる時期にまだハイハイをしてくれないと、「大丈夫かな……」と不安に思うかもしれませんが、ハイハイや寝返りは必ずしも必要な発達ではないので、しない場合もあります。成長の過程は赤ちゃんそれぞれなので、気にしすぎる必要はありません。体格がよい子は、運動面の発達が遅れる場合もあります。1歳半までに歩けるようになれば経過をみるだけでよいですが、心配な場合は小児科を受診し、定期的にみてもらいましょう。

 

また、赤ちゃんの発達は「運動面」「言語面」「社会面」の3つに分かれますが、3つとも年齢より遅れている場合は注意が必要です。その場合も、小児科を受診してみてください。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

作画/森田家


著者:河藤 伊奈

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