子どもの成長速度は人それぞれ
成長速度が遅いことが気になっていた私は、「要観察」という先生からの判定に納得するも、「でもこの子、将来的にはちゃんと歩いてると思うよ。手足の力も弱くないし、はじめましての人をしっかり警戒してるから。でも決まりなので、保健師さんから連絡が来ます」と続けられた言葉にびっくり。え? そんなものなの? と不安と期待が入り混じりながら帰宅しました。
その後、1歳になっても寝返りしかできない息子を、小児科の発達の先生に診てもらいました。すると「この子は今準備しているね。お母さん、心配することないよ。保健師さんに何と言われても大丈夫だからね。1歳半になったら突然歩き出すんじゃないかな」と。え!? 本当に? だって1歳でハイハイすらしないっておかしくないの? と思いながら、二人の先生の同じような見解にとても驚いて帰りました。
すると先生の言った通り、1歳3カ月ごろにずり這い、ハイハイができるようになり、1歳7カ月ごろには歩き始めたのです! 先生たちの経験ってすごいなぁと、2人目を妊娠中の今でも思います。ほかの子たちと比べたら、運動発達が半年も遅れてしまっていたけれど、歩き始めたら足並みが揃いました。今では遅れていたことなど全く気になりません。子どもの成長速度は人それぞれなのだと実感し、「うちの子はおかしいのかな……」と不安になる必要はないのだと思えた出来事です。あのとき安心できるような言葉をかけてくれた先生たちには、感謝しています!
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もうすぐ1歳になる時期にまだハイハイをしてくれないと、「大丈夫かな……」と不安に思うかもしれませんが、ハイハイや寝返りは必ずしも必要な発達ではないので、しない場合もあります。成長の過程は赤ちゃんそれぞれなので、気にしすぎる必要はありません。体格がよい子は、運動面の発達が遅れる場合もあります。1歳半までに歩けるようになれば経過をみるだけでよいですが、心配な場合は小児科を受診し、定期的にみてもらいましょう。
また、赤ちゃんの発達は「運動面」「言語面」「社会面」の3つに分かれますが、3つとも年齢より遅れている場合は注意が必要です。その場合も、小児科を受診してみてください。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
作画/森田家
著者:河藤 伊奈
2人目の子どもを妊娠中の看護師ママ。今年家を買った。