しかし、実家から戻った私を待っていたのは、まるで別人のように変わってしまった夫でした……。
産後、夫が豹変!?
「メシはまだか!? この家では俺が一番なんだぞ! 子どものミルクよりも俺のメシだろ!?」という声が、帰宅したばかりの私の耳に突き刺さりました。
帝王切開の傷がまだ痛むと言っても、夫は聞く耳を持たず、育児も家事もすべて私ひとりでやれと言います。
「帝王切開したからってなんだ! どうして一日中暇なくせに買い物くらい行けないんだよ!」と非難される日々。
私たちの実情を知った義両親は……
夫は私を怒鳴りつけ、とうとうその場で義母に電話をかけました。
「嫁があまりにもひどいんだ。家事を全然しないんだよ。こっちに来て叱ってくれ!」と言う夫に、私は我慢の限界に。
「あなたが何ひとつ手伝ってくれないからでしょ? 体調が悪い私に怒鳴って命令して、罵倒するだけで何もしないじゃない!」と憤りをぶつけました。
義母は私たちの声を聞いて、「明日そっちに行くから」と言って電話を切りました。
思いがけない救いの手
翌日、義両親が家にやってきて、「今日から1カ月間、一緒に住むわね」と突然告げました。生まれて間もない赤ちゃんの世話だけでいっぱいいっぱいなのに、さらに夫の罵倒や義両親との同居を思うと不安でしたが、義両親の真意は違っていました。
夫が会社に行くと、義父は娘をあやし、義母は私に寝るよう命じて家事を始めました。義両親は私を休ませるために来てくれたのです。私は久しぶりに休息し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
義母が夫を一喝!
仕事から帰った夫は、私が寝ていたことに憤慨しましたが、それを見た義両親は激怒!
「女は命かけて体張って出産するのよ! そんなことも分からない間抜けが偉そうなことを言うんじゃない! これからしばらくはお前が家事をしなさい! もちろんお前の子なんだから育児もするのよ!」と義母が一喝してくれたのです。
私も夫に「このままだと離婚を考えている」と伝えると、夫は心を入れ替えると謝罪してくれました。
それから1カ月が経ち、義両親に家事を叩きこまれ鍛えられた夫は、まるで別人のように家事育児をこなす人になりました。義両親のおかげで私たちの家庭に、再び穏やかな日々が戻ってきたのです。そして義両親が帰ってからも、夫は家事育児を積極的にしてくれています。
家事・育児はすべて妻の仕事ではありません。大変な時は家族で支え合って、協力して乗り越えていきたいです。