道が塞がれ大ピンチの私
私は毎朝、6歳の長男、4歳の長女、2歳の次女の3人を車に乗せて保育園に送っています。保育園の前の車道は狭く、いつも慎重に通っていました。
ある朝、保育園の向かい側の家を建て直す工事が始まったようで、廃材などを積み込んだトラックが停車していました。それだけであれば私の車もすれ違える道幅が残されていたと思うのですが、保育園の前に自転車が停まっていて道幅がさらに狭くなり、車が通れない事態に! バックして反対の道から行こうにも、後ろに車がいてバックできず、自転車の持ち主の保護者さんも戻ってこないので、私は身動きが取れない状態。「このままだと仕事に遅れちゃう……」「後ろの人もイライラしてるよね……」と私は焦りが止まりません。
するとトラックに廃材を積んでいた、若くて髪の毛も明るくやんちゃそうなお兄さんがトラックの荷台から降りてきて、チラッとこちらを見てきました。「チャラそうなお兄さんだし、『うわ~、かわいそう』とか思われてるんだろうな」と私が恥ずかしさを感じていると、お兄さんはサッと邪魔になっていた自転車をどかしてくれたのです。そして車が当たらないか外から見届けてくれるという神対応まで! おかげで私は道路を通過でき、子どもたちを送ることができたのでした。送迎の帰り、私が車の窓を開けて「ありがとうございました!」とお礼を言うと、お兄さんは「トラック止まってて通りにくかったですよね。すみません!」と言い、ニコッと爽やかな笑顔を返してくれました。
見た目と行動のギャップに驚きましたが、朝から親切にしていただいて幸せな気持ちに。お兄さんにはとても感謝しています。そのあとの仕事も、いつも以上に頑張れました! 見た目で人を判断してはいけないなと改めて感じた出来事です。
著者:下野香月/30代・ママライター。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘えじょうずな2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)