母乳育児の真っただ中に仕事復帰を迎える場合、「復職後、授乳はどうしよう。続けられるのだろうか?」と悩まれる人もいるでしょう。私は復職後も授乳を続けましたが、事前に職場に相談し、協力してもらうことで両立することができました。当時の体験談を紹介します。
上司や先輩ママに復職前から相談する
復職後に授乳を続けるには、職場に理解してもらい、協力してもらう場面も出てきます。そのため、私は復職前の上司との面談の際に、搾乳のために休憩室を利用したい旨を話し、許可を得ました。
上司は男性で、お子さんもいらっしゃらないので少し恥ずかしさもありましたが、ていねいに説明することで理解してもらえたと思っています。あわせて「搾乳のための休憩室利用」を職場全体に広報するべきか、上司と職場の先輩ママに相談しました。
どの程度、どの範囲までオープンにする?
ただ、「母乳」というものをオープンにすることに抵抗がある社員もいること、そして先輩ママ社員のなかには「業務中はできるだけ母を感じさせないべきだ」と考える方がいたことから、「全体周知はしないほうがベターなのでは」という結論に。
そのため、あえて職場での全体周知はせず、なるべく早めに搾乳を切り上げること、そしてほかの社員の休憩時間とずらして休憩室を使うよう心がけました。
周りへの気遣いを忘れないようにする
休憩室での搾乳は圧を抜く程度におさえてはいたものの、母乳量が多かった時期にはかなりの量になってしまったこともあります。そのため、搾乳したものを母乳パックに入れ、冷凍庫に保存して持ち帰るという方法を検討したこともありました。
ただ、母乳パックは社員の方の目に触れないようにしたい、さらには持ち歩きの時間も考慮すると衛生面の心配もある……。そういった理由から、搾乳したものはすべてトイレに流して処分していました。
子育ての大変さやわが子のかわいらしさを、つい職場で共有したくなることもありました。ただ、会社は仕事をする場所。いろいろな立場や考え方の人がいます。個人的には、極力自分からは発信しないよう心がけていました。(TEXT:ママライター東慶子)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。