なぜ熱中症になる?症状は?
暑い日や、湿度が高い日、激しい運動をしたときに発症しやすい熱中症。体の体温調節がうまく機能せず、体温が異常に上昇してしまう状態のことを言います。
場合によっては命に関わることもあるため、甘く見てはいけません。
暑いときにめまいや立ちくらみ、顔のほてりが出たら、初期症状かも。頭痛や吐き気、体のだるさなどを伴うこともあります。
まっすぐ歩けない、意識がはっきりしない場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
熱中症は、普段から気を付けることで予防可能。すぐにできる熱中症対策を紹介します。
暑さを避けて行動しよう
天気予報をチェックし、気温が上昇する日は日中の外出を控えましょう。
とはいえ、どうしても外に出なくてはいけない日もありますよね。そんなときは帽子や日傘を着用し、できるだけ日陰を歩くなど直射日光を避けてください。
炎天下での活動が続く場合は、こまめに休憩を挟むのも忘れないように。
冷却アイテムを活用しよう
ハンディファン、ネッククーラー、冷感タオルといった暑さをしのぐアイテムを使い、体に熱がこもるのを避けましょう。
通気性のよい吸汗・速乾素材の服を着るのも工夫のひとつ。ぴったりした衣服よりも、ゆったりした服装の方が風を通し、熱と汗を逃します。
意識的に水分補給を
こまめに水分補給をするのも大事。ただし、たくさん汗をかくと水分だけではなく、塩分やミネラルも失われます。
大量に汗をかいた場合は、スポーツドリンクや塩飴などで、塩分も補給するようにしましょう。
※高血圧症の人は医師の指示に従ってください。
先日、ベトナム旅行に行ってきたのですが、炎天下で動きまわっていると頭が痛くなってしまいました。
私は普段から人より多く水を飲むほうなのですが、足りていなかったんでしょう。喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂るのが大切です。
部屋の中でも油断しないで!
東京消防庁の熱中症の統計によると、救急要請時の発生場所で最も多かったのは「住宅等居住場所」で、その割合はなんと約40%。
部屋の中でも安心できません。電気代は惜しまず、エアコンや扇風機で室温を調整しましょう。
夜間の最低気温が25℃以上になれば「熱帯夜」。そうでなくても、日中の日差しで温められた建物のせいで、室温が下がりにくくなっています。
眠っている間に熱中症になる場合もあるため、我慢は禁物。「これくらいなら大丈夫だろう」と思わず、エアコンを使いましょう。
寝ている間にも汗をかくので、就寝前後の水分補給もお忘れなく。
バランスのよい食事としっかりした睡眠を
食欲が落ちてしまう人も多い夏。ついつい食事を抜いたり、偏った食事ばかりとったりするのはNGです。
熱中症から体を守るには、体力と免疫力が重要。そのためにも、バランスのよい食事を積極的に摂りましょう。
しっかり眠り、疲れを翌日に持ち越さないこともポイントです。
子どもや高齢者は特に注意
子どもの体は、まだ発達途中。体温の調節機能が十分でないため、周りの大人が気を配るようにしてください。
高齢者も要注意。病棟で働いていたとき、夏でも厚着をしている患者さんがいました。年をとるとともに、体温の調節機能が低下し、暑さに気が付きにくくなります。
離れて暮らす高齢の家族がいる場合は、水分を摂っているか、室温の調整はできているか、様子をみるようにしてくださいね。
正しく予防し、身を守ろう!
すぐにできる熱中症予防をお伝えしました。正しいアクションを起こして、自分と周りの人を守りましょう。