母の違和感の正体とは
息子が胃腸炎になってから5日ほどで回復し、娘にうつらなくてよかったと安堵していたときのことです。息子の回復から3日ほど経ったある日、娘が「おなかが痛くて、気持ち悪い」と言い出しました。そのときは、結局うつっちゃったかあ……と思ったのですが、何となく様子が違うような気がして、私は娘を小児科へ連れて行きました。
そして小児科で診察してもらうと、先生は「ちょっと気になるから検査させてね」と言って、娘はそのまま検査を受けたのです。すると先生から「虫垂炎の可能性があるから大きな病院に行って」と言われ、紹介状をいただいたので、私はそのままタクシーで娘を連れて大きな病院へ向かいました。
それから大きな病院で診察してもらうと、やはり先生の言った通り虫垂炎とのこと。その場で「薬で散らすのは難しいので手術しましょう」と言われ、その日のうちに手術することになったのです。先生からは「もっと発見が遅れていたら、手術も時間がかかって大変だったからよかったね」と言われて、不安ではありましたが、少しホッとしました。
それから1週間ほどして無事退院して、その後も特に問題ありませんでした。あのときは胃腸炎なら安静にしていたら段々落ち着いてくるだろうと思い。そのまま過ごしそうになりましたが、すぐに「なにか違う」と感じてきちんと病院へ行って本当によかったと思いました。もっとひどくなっていたら大変だったと病院の先生も言っていたので、それからは「かかりつけ医に相談・指示を仰ぐ」「思い込まないこと」「きちんと様子を見ること」を大切にするよう心がけています。
※虫垂炎とは、大腸の一部である虫垂(ちゅうすい)という部位に炎症が生じている状態のことで、一般的に盲腸と呼ばれています。
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今回は、お母さんの判断が早く、すぐに病院で診察してもらったことで、ひどくならずに済みました。日頃からささいな違和感を見逃さず、自己判断せず、すぐに行動できるといいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:河野直子/50代女性・会社員。娘と息子、2児の母。事務職で毎日奮闘中。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています