聞けば、親族一同は物静かな性格で、義母がリーダー的な存在になっているそうです。一見おとなしく見える私はそんな義母からよく思われておらず、嫌味を言われることもしばしば……。それでも良い妻になれるよう頑張っていました。
私に用意された昼食はまさかの…
七回忌当日、追加のお酒を買って帰ってきた私に、義母から連絡が来ました。集まった親族はもうご馳走を食べてしまって出かけており、私の昼食はテーブルの上に置いてあると言います。テーブルの上を確認すると、そこにはカップ麺が置いてありました。
私は昨日から義実家の掃除や食事の仕込みをし、今日は何度も買い出しに行き、ずっと働いていたのに……。一方義母は、私をまったく手伝わずに美容室やネイルに行っていたにもかかわらず、さも自分が準備したかのように親族に話していました。さらに、親族の前で私を役立たずだと辱めたのです。
私は親族と仲良くなりたくて努力しているのに、義母のせいで上手くいきません。しかも用意された昼食はカップ麺。しかし、そのことを非難しても義母は取り合ってくれないのでした。
義母の仕打ちに耐えられず…
その日の夕方、私は義母にメッセージを送りました。
「お義母さん、カップ麺ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
そのころ、義母は出かけたついでに親族と懐石料理屋さんに入っていたそうです。続けて、またひどいことを言ってきます。
「嫁のご飯はカップ麺で十分」
「カップ麺も惜しいくらいよ」
さらに、夫を含め、親族も私だけが家でカップ麺を食べている状況をおかしいと思っていないようなので、私はあきれてしまいました。これ以上は何を言っても無駄だと思い、義実家とはそれで縁を切ろうと決意したのです。
リーダー気取りの義母の末路
3日後、私が出ていったことを夫から聞いて連絡してきた義母に真相を話すときが来ました。実は私は九州の実家に帰るために空港に来ていたのですが、泣きながら夫に引き留められ、飛行機に乗らないことにしたのです。夫は3日前の件について反省し、私が望むなら二度と実家には帰らないと言ってくれました。
それを聞いた義母は夫と義実家に来るようにと慌てて言いますが、私たちはもちろん従いません。なぜならそのとき、私たちは夫の叔母の家で今後について話し合っていたのですから。
聞けば、親族一同も義母にはうんざりしていたものの、勇気がなくて止められなかったそうです。彼らも義母と親戚付き合いをやめると言っており、その日から義母は完全に孤立してしまいました。一方私は親族から謝罪していただき、以前よりも良好な関係を築いています。
義母からの仕打ちに耐えきれず、縁を切ることを決意し行動を起こしたことで、夫も含めた親族全員が味方になってくれました。義母の周りにいた人たちは、抑圧され心を痛めていたのでしょう。ときには、勇気を持って行動を起こすことが大切ですね。