私を夫の元カノの名前と間違えて呼んだり、高い食事をおごらせたり。くだらない嫌がらせをしてくる義母にはうんざりします。それでも私は、義母に従うようにしていました……。
さんざんいびったくせに…
ある日、私は役所で用事を済ませていました。それを知った義母が、離婚届を持ってこいと言い出します。私と夫を離婚させようとしているみたいです。そんな幼稚な行動にあきれつつも、私は義母に従います。自分の思い通りになった義母は、残りの時間をかみしめなさいと嫌味を言ってくるのでした。
しかし数日後、まさかの事態が起きます。義母が階段から落ちて足を怪我したのです。さらに一週間後、手術を終えて入院している義母の様子を見に行く前に連絡がありました。聞けば、義母は歩けなくなる可能性があるそうです。さらに義母は続けます。
「苦労かけて悪いわね」
「嫁のお世話になるなんて」
義母からさんざんいびられてきたのに、どうして私が介護をしなければならないのでしょう。私はこう返事をしました。
「私のこと追い出そうとしてましたよね?」
「介護してもらえると思うなよ」
介護はしません! なぜなら…
介護をしてもらう気満々だった義母は慌てます。しかし、そんなことは私の知ったことではありません。なぜなら、私は離婚を決意していたからです。原因は夫の不倫。私は離婚の準備のために在宅で仕事をし、今まで耐えてきたのでした。
それを義母に伝えると、自分のことしか考えていない彼女は、家族の支えがないと大変だと言い出しました。私のことを追い出したがっていたのに、そんな虫のいい話があるでしょうか。
自己中心的な義母を成敗!
1カ月後、義母から夫を許してほしいと連絡がありました。義母は退院したものの、夫は義母の介護をしていないようです。結局義母は、私に介護をさせるために、夫との離婚をやめてほしいだけなのでした。
しかし、それもすべて義母の教育が悪かったとしか言えません。夫に家事を手伝わせず、在宅で働いている私に押し付けていたのですから。せめて家事や介護のことを教えるだけでもと義母は言いますが、それさえもまっぴらです。
その後も私は義母のあらゆる提案をはねのけ、調停離婚にてようやく夫と別れることができました。夫は、仕事以外は部屋に閉じこもり、義母の介護はまったくしていないようです。2人は当分苦しい生活を送ることになるでしょう……。
自分にさんざん嫌がらせをした人を助けようという気持ちには、なかなかなれませんよね。どんな人とも対等で、助け合える人間関係を築きたいものです。